About未来共創イニシアティブとは

未来共創イニシアティブ　
～プラチナ社会を実現～
Initiative for Co-creating the Future　
～Innovating the Platinum Society～

社会課題の解決策をマルチステークホルダーによる
オープンイノベーションで共創・社会実装し、
コレクティブインパクトを創出する

工業化と経済成長の恩恵を受け、豊かな社会と長寿を享受することができた20世紀に対し、21世紀のいま、多くの先進国は、様々な面で成長から飽和の局面に転換し、地球温暖化、少子高齢化などの課題に直面しています。他方、新興諸国は、人口爆発が続くなか、貧困を脱し成長と豊かな社会を実現することが課題です。2020年はコロナ禍が世界へ波及し、社会・経済システムの根幹を揺るがしています。
これからの社会には「自律・分散・協調型」のシステムへと再構成していくとともに、人生100年時代を見据えた「新たな豊かさ」を追求していくことが必要です。
この実現に向け、課題解決先進国を掲げ10年にわたり変革を提言してきた「プラチナ社会研究会」と、SDGsに先駆けてイノベーションによる社会課題解決に取り組んできた「未来共創イノベーションネットワーク」は統合し、「未来共創イニシアティブ（ICF）」をスタートします。
包括的な会員基盤にもとづく未来共創のエコシステムの構築、社会変革への提言と実現を目指します。

ICFの設立理念

• Purpose 社会課題を、マルチステークホルダーの参加するオープンイノベーション及び共創活動を通じ、解決・実装、コレクティブインパクト創出に貢献する
• Vision イコールパートナー精神に基づく質の高いネットワークを形成し、共有するゴールに向けてステークホルダーが協働するエコシステムを構築する
• Mission 参加者が智慧・技術・情報・資源を持ち寄り研鑽するなかで、特にスタートアップ企業の活用・育成を通じて産業と地域の活性化に貢献する

ご挨拶

「未来共創イニシアティブ（ICF）」は今年で3年目を迎えます。
ICFには多彩な会員にご参画いただいているため、一つの課題を多面的に分析することができ、同時に解決策を考える引出しの多さも重要な特長の一つです。会員の皆さまとともに社会問題の構造や根本原因について議論し、その解決の糸口を探る活動を通じて、少しずつではありますが、ICFが掲げる理念が浸透しつつあります。
一方で、具体的な社会課題解決ビジネスの開発、社会実装を通じた社会インパクトの創出に関しては、未だ道半ばの状態であることも確かです。
実際、世界に目を向けると、社会問題の解決は一進一退を繰り返しています。場合によっては、新たな問題の数が解決された問題の数を上回っています。
但し、技術革新も急速に進んでおり、解決できる問題の範囲も確実に広がっています。ICFはビジネスとイノベーションによる社会課題の解決を目指しており、新しいテクノロジーを積極的に取り入れ、その重要な担い手（スタートアップ企業等）を巻き込むことが重要であると考えています。皆さまとともに培ってきた経験と知見をもとに、今後もICF活動のアップデートに努めてまいりますので、どうぞご期待ください。

株式会社三菱総合研究所
未来共創イニシアティブ　事務局長　水田 裕二

2023年10月

主な活動内容

100億人が豊かに暮らせる持続可能社会の構築を目指し、「ウェルネス」「水・食料」「エネルギー・環境」「モビリティ」「防災・インフラ」「教育・人材育成」といった分野を中心に社会課題の抽出から、社会実装に向けた検討・取組を行います。