株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsDecember 18, 2023Monthly NEWS 2023年12月号

活動報告

ICF Startup Showcase 2023 (12/8)

12/8(金)「ICF Startup Showcase 2023– Business Acceleration Program 最終審査会・受賞者ピッチ –」を開催しました。ファイナリスト7社と特別賞受賞者8社のピッチに加え、KOTRA(大韓貿易投資振興公社)による韓国スタートアップ概況説明、ブース出展・ネットワーキングも実施し、盛会のうちに終了となりました。
ファイナリストを対象とした最終審査では、ICFアドバイザーを含む有識者5名および当社審査員による厳正な審査の結果、以下リリースのとおり各受賞者を決定しました。
「ICF Business Acceleration Program2023」受賞者決定イノベーションとビジネスで社会課題解決を目指すスタートアップを支援 | 三菱総合研究所(MRI)
今後、今回の受賞者15社をはじめ、本プログラムに応募された皆さまを共創パートナー候補として、さまざまな形で継続的に応援し、より大きな社会インパクトにつながる社会課題解決を目指します。ICF会員の皆様におかれましても、ご関心のあるスタートアップがいらっしゃいましたら、事務局までご連絡いただきますようお願いします。さらなる共創の輪を拡大できればと思います。

ピッチ
ネットワーキング
ファイナリストと特別賞受賞者、審査員、MRI関係者

■受賞者
<最優秀賞(ICF 賞)>
(審査の視点:ICF が提唱する未来社会像の実現に最も貢献し得る)
提案者: Sustineri 株式会社
提案タイトル: 商品・Web サービスの自動カーボンニュートラル化
受賞理由:温暖化は地球の大きな問題。そこから派生するさまざまな課題を行動変容で解決していくことは非常に重要。CO2排出量自動算定とカーボンオフセットができるAPIにより、既にさまざまなエコシステムを作り始めている

<最優秀賞(三菱総研賞)>
(審査の視点:MRI が描く事業戦略の実現に最も連携強化が期待される)
提案者: 株式会社ノビアス
提案タイトル: 行動変容を促す実感性の高いヘルスケアサービスの普及
受賞理由: 健康経営は大きな社会課題。体内ミネラル量を数本の毛髪で手軽に計測するサービスにより、個人の健康データを集め、予防のための行動変容につなげる事業構想は、当社の社会実装パートナーとして期待

<オーディエンス賞>
(審査の視点:当日視聴者による評価=プレゼンテーションが最も優れている)
提案者: SWAT Mobility Japan 株式会社
提案タイトル: 利用者の移動データに基づく最適な公共交通の設計と AI オンデマンド交通運行システムの提供
受賞理由: 最終審査会参加者(オンラインを含む)の投票で第 1 位

<優秀賞>
(審査の視点:MRI が掲げる未来社会像の実現に将来的に貢献し得る)
提案者: グランドグリーン株式会社
提案タイトル: 激変する環境に対応する未来の植物をスピーディな種苗開発で実現
受賞理由: 独自のゲノム編集技術により、食品価値向上や食品ロス削減への貢献が期待できる

提案者: 株式会社ジオクリエイツ
提案タイトル: バーチャル避難訓練:フェーズフリーな施設案内VRを関連付けて
受賞理由: 脳波や視線誘導による評価を可能とした VR ツールにより、避難訓練などの施設防災対策の高度化が期待できる

提案者: 株式会社 tayo
提案タイトル: 多様な人材の活用で、日本を再び科学立国に。
受賞理由: イノベーションの観点から研究者の潜在能力を見出すことで、産官学の人材交流活性化への貢献が期待できる

提案者: Earable Neuroscience Inc.
提案タイトル: Redefining aging with better sleep experience: AI-powered FRENZ Brainband
受賞理由: 脳波の測定・分析と骨伝導による音のフィードバックをリアルタイムかつ個別化して提供ることで、睡眠の質の改善と健康増進が期待できる

特別賞
◇特別賞(インパクト賞)
(審査の視点:社会インパクトの大きい事業の創出が期待される)
➢ 株式会社 WizWe 「習慣化プラットフォーム「SmartHabit」」
➢ 株式会社 REMARE 「海ごみ再資源化プロジェクト」
➢ 株式会社 YStory 「更年期デジタルヘルス」
➢ 株式会社 FINBEST 「家庭の省エネによるカーボンクレジットの創出&販売サービス

◇特別賞(テック賞)
(審査の視点:優れた技術で社会課題解決への貢献が期待される)
➢ エアロセンス株式会社 「国産 VTOL 次世代機を活用したドローン物流」
➢ 株式会社 Acompany 「ヘルスケアデータの活用とプライバシー保護の両立」
➢ Phenikaa-X Joint Stock Company 「Transport Automation and Monitoring for Sustainable, Safe, and Active Communities」
➢ Wrtn Technologies Inc. 「Wrtn, the AI Assistant for All」

社会課題リスト解説セミナー(11/15)

「イノベーションによる解決が期待される社会課題リスト2023」の見どころや概要を解説する「社会課題リスト解説セミナー」第1回を11月15日にオンラインで開催しました。多くの会員の方にご視聴いただきありがとうございました。
当日はICF事務局より、社会課題リスト全体についての見どころや改訂ポイントを紹介したのち、ウェルネス分野の7つの社会問題(例:生活習慣病、孤独・孤立)についての解説および質疑応答を行いました。

当日の録画を、ICF会員限定で公開しています。是非ご視聴ください。
動画:https://icf.mri.co.jp/note/lsi2023_seminar/

へラルボニー研修(11/29)

ICF事務局では、会員との共創活動の一環としてダイバーシティ&インクルージョン研修をMRI社員向けに実施しました。研修プログラムをご提供いただいたヘラルボニーはベンチャー会員であり、「異彩を、放て。」をミッションに 「障害」のイメージを変え、誰もがありのままに生きる社会の実現に向けて、様々なアクションを行ってきました。社会課題リスト2023の表紙にもアートを提供いただいています。
今回実施した「DEI&B 異彩研修」は、アカデミックな研修とは異なり、「体感しながら学ぶ」ことに重きをおいたプログラムです。参加者は、「目が見えにくい」「音が聞こえにくい」「話せない」など疑似的なマイノリティ体験をしながら、マジョリティとマイノリティが混在したチームで謎解きゲームに取り組みました。そしてゲームでDE&Iを体感した後、講義形式でDE&Iに関する知見の共有を行いました。
12月26日に開催する社会課題リスト解説セミナー(教育人材育成分野)にもヘラルボニーからご登壇いただく予定ですので、どうぞご期待ください。

今後の予定(12月~2月)

食生活イノベーションFCP「シェアダイニング× ICF」(12/25)

食生活イノベーションFCPでは昨年度より、食生活イノベーションを促進する仕組みづくりに向け、政策ロードマップを策定し、社会に働きかけて参りました。今回はFCPのスピンオフ企画として、同志社女子大学の日下菜穂子教授をお招きし、「シェアダイニング」を実際に体験していただきます。
本イベントを通じて、ご参加の皆様が“ダイニング”という場を通じて新たなコミュニケーションの在り方を体感していただくと共に、政策をはじめとした社会へのアプローチや、コミュニケーション空間設計のビジネス化等についての議論できれば幸いです。
(参考:http://dwc-gensha.jp/HP_kusaka/shareddining/
※当日は軽食をご用意させていただきます。事前に昼食を召し上がる際はご留意ください。
■開催日:12月25日(月)13:00~15:30
■申込締切:12月23日(土)17時
■定員数:20名(リアル参加のみ)
▼お申込み:こちらのURLからお申込ください
 https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/6185

社会課題リスト解説セミナー(12/26~)

ICFでは10月に『イノベーションによる解決が期待される社会課題リスト2023』を公開いたしました。今回の公開に伴いまして、ICF会員の皆さま向けに、本社会課題リストの見どころや概要を解説する「社会課題リスト解説セミナー」を全6回で開催しております。
第3回(12/26)は、教育人材分野についてご説明します。完全オンラインでの開催ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
■開催日:12月26日(火)15:00~17:00
■概要:教育人材分野の解説
■申込締切:12月25日(月)17時 
■定員数:オンライン 100名
▼お申込み:こちらのURLからお申し込みください
 https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/6152

【日時(開催済)】
 ・第1回:ウェルネス(+全体の説明):11月15日13時~
 ・第2回:水食料:12月15日13時~
【日時(予定)】
 ・第3回:教育人材:12月26日15時~
 ・第4回:エネルギー環境:1月26日(時間未定)
 ・第5回:モビリティ:2月9日(時間未定)
 ・第6回:防災インフラ:2月28日(時間未定)

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の11月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2023/12/icf_mn_202311.pdf
社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
【デモあり】ELYZA、コード生成・補完に特化した日本語LLM「ELYZA-japanese-CodeLlama-7b」を一般公開 | 株式会社ELYZAのプレスリリース (prtimes.jp)
未来医療研究センターとTXP Medicalが連携し、製薬企業及び医療機器メーカー向けのリアルワールドデータサービスを提供開始 | TXP Medical株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
【HERP Hire】小林製薬株式会社にて導入が決定 | 株式会社HERPのプレスリリース (prtimes.jp)
朝日生命オリジナルアプリ『あさひマイアプリ』にて脳と体の健康維持アプリ『脳にいいアプリ』を提供開始 | 株式会社ベスプラのプレスリリース (prtimes.jp)
ヘラルボニー、ダイバーシティへの考え方を養う体験型プログラム”DIVERSESSION PROGRAM”を法人向けに提供開始 | 株式会社ヘラルボニーのプレスリリース (prtimes.jp)

TOPICS

今月の本:フロネシス24号「未来社会への新胎動」
(2023/11/21発行、発行元:東洋経済新報社)

コロナ禍収束の流れとともに、ヒトやモノが動き始めています。一方で、世界では新たな紛争が勃発。先が見通せない世の中ですが、さまざまな分野で次の時代を拓く「萌芽」が見られます。こうした動きを三菱総合研究所が多角的に捉えました。そして新ビジネスにつながる視点で、ビジネスパーソンに必要な最新情報と、社会課題解決へのヒントをまとめました。
本号でピックアップしたテーマは生成AIをはじめ、メタバース、リスキリング、観光による地域再生、食料安全保障、介護DX、空飛ぶクルマ、宇宙・月面ビジネス、カーボンニュートラルなど多岐にわたります。豊かな未来へ直結する「胎動」をキーワードに、イノベーションの予兆を捉えながら、本格的に始まりつつある「社会実装」の現場。これらを有識者と研究員の対談やインタビュー、研究員たちのリポートで紹介しています。

年間活動計画

ICF活動の年間活動計画はこちらからご覧いただけます。
活動計画/報告|未来共創イニシアティブ~プラチナ社会を実現~ (mri.co.jp)

ICF SNSのご紹介

ICFは、FacebookとTwitterでも情報発信しています。会員の皆様とのコミュニケーション、オープンイノベーションやビジネスによる社会課題解決に関心のある方への発信が目的です。ぜひフォローをお願いいたします。
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