株式会社三菱総合研究所

September 09, 2024第6回プラチナキャリア・アワード 記念シンポジウム(後援者挨拶)

後援者挨拶

厚生労働省 キャリア形成支援室長 佐藤 悦子 氏

経済社会の変化がますます激しくなり、人生100年時代を迎える中で、人々はいかに自分らしい生き方、働き方をしていくか自分自身で考え、その実現のために必要な能力を磨き、継続的にアップデートしていくことが求められている。また、企業は労働者の能力を高め、活かしていくために環境を整え、キャリア形成を支援し、変化の激しい中で成長し続けることが不可欠になっている。このため政府は、三位一体の労働市場改革の一環として、リスキリングによる能力向上支援を中核的な施策と位置付けている。厚生労働省では、労働者に対するキャリアコンサルティングや教育訓練を受ける機会の提供、企業に対しては従業員のキャリア形成支援に関する推進策を実施している。こうした時代の状況を先取りしたプラチナキャリア・アワードやプラチナキャリア実践企業に敬意を表し、御礼を申し上げる。

厚生労働省 キャリア形成支援室長 
佐藤 悦子 氏

株式会社東京証券取引所 金融リテラシーサポート部長 菊地 晶子 氏

東京証券取引所では、従前より、企業経営における人的資本への投資は持続的な企業成長、中長期的な企業価値の向上に極めて重要であると考えている。コーポレートガバナンス・コードでは、人的資本への投資について自社の経営戦略、経営課題との整合性を意識しつつ、わかりやすく具体的な情報提供・開示を求めている。また、取締役会の在り方として、人的資本を始めとする経営資源の配分や、事業ポートフォリオに関する戦略実行について、実効的に監督を行うべきであるといった原則を掲げ、経営と深く結びつけた人的資本への投資を促してきた。2023年3月には、プライム、スタンダード市場に上場する企業を対象に、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の要請を行った。
こうした取り組みを先行して積み重ねていただいている中、プラチナキャリア・アワード受賞企業が引き続き牽引役となり、変化する環境に柔軟に対応し得る人材育成が広まっていくことで、日本社会全体がより活性化していくことを期待している。

株式会社東京証券取引所 金融リテラシーサポート部長
菊地 晶子 氏
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