株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsMarch 22, 2023Monthly NEWS 2023年3月号

活動報告

MRI DEMODAY 2023(3/10)開催

株式会社三菱総合研究所(MRI)と未来共創イニシアティブ(ICF)は、3月10日、大手町三井ホールにて「MRI DEMO DAY 2023」を開催し、MRI/ICFのスタートアップとの共創の取り組みを発信しました。
主にMRIの事業部門が進めている共創の取り組みと、ICFが運営するBusiness Acceleration Program(以下BAP)ファイナリストとの取り組みを紹介しました。本企画はMRI/ICFとして初の試みであり、どなたでも参加が出来るイベントとして実施しました。
まず東京大学・各務茂夫教授より、キーノートスピーチとして、「スタートアップエコシステムの新潮流 -社会課題解決企業の役割-」をお話し頂きました。
次に、MRI Activitiesとして、MRIがこれまで進めてきたスタートアップとの共創事例を4件紹介。さらに続くICF and BAP Activitiesでは、BAP最終審査会以降の3か月の活動報告と今後の展望を、BAPファイナリスト7社とMRI研究員が連携して報告しました。
最後のセッションであるパネルディスカッションでは、「スタートアップエコシステムのキープレーヤーが語る、社会解決型ビジネスの実現とスタートアップの役割」として、エコシステムを担う様々な立場からの議論を行いました。
参加者は、会場来場者、オンライン参加者を合わせて400人以上に及び、大盛況のうちに閉会しました。その後、実施したネットワーキングでは、スタートアップ、一般企業、官公庁、自治体、VC、スタートアップコミュニティ運営者など、様々な立場の方同士の交流がなされました。
参加者からは、「非常に面白かった」「若手の方の登壇が多く、熱気を感じた」「三菱総研の印象が変わった」といった声が聞かれました。
今後は、MRIサイト(https://www.mri.co.jp)やICFサイト(https://icf.mri.co.jp)を通じ、MRI DEMO DAY 2023でお話ししきれなかった個別テーマの詳細などについても発信する予定です。ご期待ください。

重点テーマのFCP活動が終了へ

これまで、ウェルネス、食生活イノベーション、気候変動対応の3つのICF重点テーマでFCP(Future Co-creation Project)を開催してきました。この3月をもって各FCPの取り組みは終了し、次のステップに進みます。
※FCP:解決を目指す社会課題のテーマを設定し、定期的なワークショップ活動を通じて社会へのインパクト創出に向けて取り組むプログラム(参照:https://icf.mri.co.jp/activities/activities-360/)

1.ウェルネス

最終回となる第5回FCPは3月29日に開催予定です。これまでの議論も踏まえて「自然に行動変容を促す健康プログラムの提供」および「社会的健康度(健康行動や社会への貢献活動の実施状況・意欲、心の健康の保持等からなる指標)」を活用した事業アイデアを取り上げてディスカッションを行い、今年度の取りまとめを行います。

2.食生活イノベーション

最終回となる第5回FCPを2月16日に開催し、政策ロードマップ案の進捗報告を事務局から行いました。また、参加者全員から一言ずつコメントを頂き、これまで参加してきての感想や今後の期待を語っていただきました。とくに第4回FCPで発表された株式会社エスケアの根本様の減塩の話が強く印象に残った方が多かったようです。
終了後は会場での懇親会を開催し、参加者が持ちよった自社製品を試食しながらの歓談を行いました。「とても良い議論ができた」「今後もこのネットワークで情報交換や新たな事業創出に向けての議論を行いたい」などのお声をいただきました。参加いただいた皆様に改めて御礼申し上げます。

3.気候変動対応

最終回となる第5回FCPを1月25日に開催し、これまで議論してきた事業仮説の発表・参加者全体でのディスカッション機会を設け、終了後は会場での懇親会を行いました。現在は全5回の議論結果を踏まえた判明点をInsight Reportとして事務局で整理しており、ICFサイト上で後日発信させていただく予定です。

テイラーワークスの試行

テイラーワークスというコミュニケーションツールをICF会員の皆様は期間限定で試行的にご利用いただけます。本試行は、テイラーワークス上でFCP終了後の継続的なコミュニケーションを行うことを目的としています。具体的には、FCPで議論させていただいた内容の更なる深堀りや、事業化に向けたビジネスアイデアのブラッシュアップ、事業化チームの組成を目標としています。
現時点では既に第5回が終了している食生活イノベーションFCP及び気候変動FCPにご参加された方に、テイラーワークス登録のご案内メールをお送りしています。該当するFCPに参加されていない方でも、ICF会員の方であればどなたでもご参加いただけますので、本試行にご興味のある方は、ぜひ事務局までお問合せください。

インパクト起業家ストーリー#26 #27#28公開

社会課題にビジネスで立ち向かうには、起業家の人間力や組織としての力が求められます。起業家たちは何を想い、目指す世界をどのように実現しようとしているのか。社会課題解決に向けて奮闘する「ひと」に光を当てて、その内在的な理解や直面している課題の認知向上、ひいては社会としてのブレークスルーを加速することを狙いとして取材記事をお届けしています。⇒記事一覧(28社公開中)はこちら
新たにエッジAI技術の株式会社エイシング、デジタルサイネージの株式会社Willsmart、グローバルコミュニケーションの株式会社Helteの記事を公開しました。ぜひご覧ください。

今後の予定(4月~5月)

「2023年度ICF総会」の開催(4/18

4月18日(火)に「2023年度 ICF総会」を開催いたします。 2023年4月にICF活動は3期目を迎えます。期初にあたり、2022年度の活動を振り返るとともに新年度の活動方針・計画をご説明いたします。また、ベンチャーをはじめ、新規にご参加いただいた会員の皆さまのご紹介も予定しております。
詳細は改めてご案内いたしますので、当日ご予定をいただけますと幸いです。
・日時:2023年 4月18日(火) 15 時30分~17時 
・開催方法:会場(三菱総合研究所4F会議室)とオンラインのハイブリッド開催
 ※総会終了後には交流会を予定(会場参加者のみ)

社会課題研究の成果を公開予定  

社会課題リストをより分かりやすい形でビジュアライズした要約版(ビジュアルアブストラクト)を作成中です。完成次第、会員の皆さまにご案内させていただきます。
また、社会課題INDEXも更新中です。社会課題研究の成果を会員の皆さまと共有するイベントも企画しておりますので、ぜひご参加ください。
これまでの社会課題研究の成果はICFサイトでご覧いただけます。(一部は会員限定公開となっております)https://icf.mri.co.jp/research/

2022年度ICF活動報告書

今年度の活動報告をとりまとめたICF活動報告書を制作中です。4月中に会員の皆さまにご案内予定です。

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の3月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2023/03/icf_mn_202302.pdf

社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
ウェルモ、訪問介護事業所でビジネスチャットを活用!介護業界の事務効率化を目指す事業を福岡市内で展開中|株式会社ウェルモのプレスリリース (prtimes.jp)

広島県安芸高田市 / スマホアプリ「SPOBY」で歩いて脱炭素、健康を促進。市民は豪華特典獲得のチャンス。/ 23年2月1日|株式会社CUVEYESのプレスリリース (prtimes.jp)

“すこやかに働く”をコンセプトにしたワークプレイス「Kant.」とcotreeが連携、オンラインカウンセリングでメンタルケアを支援|株式会社cotreeのプレスリリース (prtimes.jp)

ジェネレーティブAIを活用してリード化合物の探索・最適化プロセスを加速させる『DATAGRID DrugFinder(β版)』を開発・ローンチ|株式会社データグリッドのプレスリリース (prtimes.jp)

MICIN、医療機器品質マネジメントシステムの国際規格「ISO13485」認証取得のお知らせ|株式会社MICINのプレスリリース (prtimes.jp)

TOPICS

今月の本:Unlearn(アンラーン) 人生100年時代の新しい「学び」
(柳川 範之  (著), 為末 大 (著)、2022年1月24日発行、発行元:日経BP)

アンラーンとはなにか。本書の記述の引用だが「これまでに身につけた思考のクセを取り除き」、「完璧に身についた技術をいったん手放してみる」ことである。
それなりに成功体験を持っている人は、成功した方法を踏襲する傾向が強い。そうした人こそアンラーンが必要である、と著者は説いている。
昨今リスキリングの必要性が言われている。リスキリングを実際に実行すると、今までとは別のポジションで、または別分野の業務を実施することが発生する。もしくは転職するようなケースも生じよう。こんな時にこそアンラーンが必要である。
本書には、「アンラーンの必要度が分かるチェックリスト」「学び続けられる状態に自分を整えるための「アンラーン」のやり方」「小さなアンラーンを習慣化するための8つのヒント」といったアンラーンを実践していくヒントが多数掲載されている。
現状が何かうまくいっていないな、と感じる人にはぜひ一度通読することをお勧めします。
(なお、本著の著者はお二人ともプラチナキャリア・アワードで大変お世話になっています。柳川先生には第1回~第3回までの審査委員を、為末様には第2回記念シンポジウムで特別講演をいただいています。)

ICF SNSのご紹介

ICFは、FacebookとTwitterでも情報発信しています。会員の皆様とのコミュニケーション、オープンイノベーションやビジネスによる社会課題解決に関心のある方への発信が目的です。ぜひフォローをお願いいたします。
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