株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsMay 09, 2023Monthly NEWS 2023年4・5月合併号

ご挨拶

株式会社三菱総合研究所
未来共創イニシアティブ
  事務局長 須崎 彩斗

未来共創イニシアティブ(ICF)は発足3年目を迎えました。今年度はひとつでも多くの社会課題解決型事業の実装が進むよう、活動の更なる高度化、加速化を進めると共に、引き続きコレクティブインパクト創出、産学官エコシステムのさらなる拡大に取り組んでまいります。
4月18日に開催したICF総会には多くの皆さまにご参加いただき有難うございました。会場も満席となり、総会後の交流会での意見交換も含め、会員間で新たな連携の話も進んでいると伺っております。事務局もできる限り伴走、サポートさせていただきます。
2023年度も年間を通じてさまざまな活動を予定しています。
引き続き、ICF会員の皆さまからの検討テーマのご提案も含めた、積極的なご参加をお待ちしております。

ICF Monthly NEWSとは

ICFの活動報告・活動予定をICF会員の皆さまと共有するため、月に1回程度「Monthly News」をメール配信しております。会員限定の情報を除き、同内容をICFサイトでも一般公開しています。
ICF主催セミナーやイベントなどのお知らせのほか、会員企業・団体の注目ニュースや会員の皆さまにぜひ知っていただきたいトピックスなどを取り上げていきます。

活動報告

ICF総会 開催報告(4月18日開催)

オンライン・会場のハイブリッド形式で開催したICF総会には、会員企業・団体を中心に170名を超える皆さまにご参加いただきました。
はじめに基調講演として、SUNDRED株式会社・代表取締役の留目真伸氏より「社会実装を前提とした未来共創のアプローチ」のお話を伺いました。続いて「2022年度総括」および「2023年度活動方針」をICF事務局長より説明。後半は、過去半年間の新規会員を中心に、12の企業・団体から事業の紹介、ICFへの期待のピッチを行いました。
閉会後は会場にて交流会を開催しました。登壇いただいた新規会員をはじめ、ICF会員同士による活発な交流が行われ、盛会で終了しました。
終了後のアンケートでは、「気づけなかった社会課題や解決方法を考える機会になり、勉強になった」「事業開発のヒントを得られた」「ICF会員になったメリットを感じられた」など、ICF活動へのご賛同のご意見を多くいただきました。

社会課題ポータルを公開

ICFが公開している社会課題関連のコンテンツ(社会課題リスト、社会課題リスト解説動画、社会課題INDEX 他)を社会課題テーマごとに集約したポータルページを公開いたしました。
それぞれの社会課題テーマについて、「社会問題」(=なんとかしなきゃ)、「社会課題」(=どうすれば?)などをわかりやすくビジュアル化したイラストも掲載しています。
全31テーマをこちらからご覧いただけますので、是非ご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/societal-issues/

インパクト起業家ストーリー#29 #30公開

社会課題にビジネスで立ち向かうには、起業家の人間力や組織としての力が求められます。起業家たちは何を想い、目指す世界をどのように実現しようとしているのか。社会課題解決に向けて奮闘する「ひと」に光を当てて、その内在的な理解や直面している課題の認知向上、ひいては社会としてのブレークスルーを加速することを狙いとして取材記事をお届けしています。⇒記事一覧(30社公開中)はこちら
新たにコミュニケーションロボットのユカイ工学株式会社、学校向けオンラインプログラムを提供する株式会社With The Worldの記事を公開しました。ぜひご覧ください。

今後の予定(5月~7月)

社会課題ディスカッション

ICF会員の皆さまに、社会課題研究の進捗を報告するとともに、社会課題について議論する会を開催します。
初回となる今回は、事務局から「ウェルネス」「水・食料」の2つの分野を報告します。前半1時間でICF事務局より、新設した社会課題ポータルおよび2つの分野における社会課題解決状況のご紹介を行います。
後半1時間は、「女性の健康/ジェンダードイノベーション」と「食生活イノベーション」をテーマにMRI研究員によるパネルディスカッションを行います。会場参加者との質疑応答・議論も適宜行いますので、是非ご参加ください。

■日時
・第1回社会課題ディスカッション(ウェルネス、水食料):5月31日(水)13時-15時
・第2回社会課題ディスカッション(エネルギー環境、モビリティ):6月14日(水) 13時-15時
・第3回社会課題ディスカッション(防災インフラ、教育人材育成):7月13日(木) 13時-15時
■開催方式
・会場(三菱総研会議室)とオンライン(Zoom)のハイブリッド開催
■第1回のお申込み:
下記URLからお申し込みください。
・会場参加: https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/5525 
・オンライン参加: https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/5526 

Meetup2023(7月)  

多様なICF会員が一同に会して、社会課題解決への取り組み等について情報共有や意見交換をおこなう交流・マッチングイベント「ICF Meetup」を今年も開催致します。
※開催予定日:2023年7月6日(木)
プログラム内容が固まり次第ご案内いたしますので、ご予定いただけますと幸いです。

BAP2023募集開始(7月)

9回目の開催となる「ビジネス・アクセラレーション・プログラム(BAP)2023」、社会課題解決に向けたビジネスアイデアの募集を7月から開始します。
スタートアップとの共創を通して、社会課題解決ビジネスの創出、社会実装に繋げていくため、今年も新しい企画を検討しておりますので、ご期待ください。

カーボンクレジットFCPの開催(6月~)

カーボンクレジットは、温室効果ガスの排出量の削減や空気中のCO2濃度を減少させる取り組みに対するインセンティブの仕組みであり、気候変動対策に貢献すると期待されています。Jクレジットの取引の実証実験が昨年行われるなど、ビジネスとして成立する環境も揃いつつあります。一方でカーボンクレジットの活性化を進めるうえでは、クレジット取得に繋がるプロジェクト実施件数を増やすことや、クレジットの流通を拡大することなどの課題があります。本課題の解決に繋がる事業案・政策案を検討するFCPを6月に開始することを予定しています。詳細は改めてご案内します。
※本FCPでは昨年度に実施した「生活者のカーボンニュートラルFCP」の後続企画として実施します。

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の3月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2023/04/icf_mn_202303.pdf

社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
胸部X線写真から骨を検査するAI医療機器「医用画像解析ソフトウェア Chest Bone Indicator」販売開始|iSurgery株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

不妊治療等に関するオンラインカウンセリング利用者の48%がプレゼンティズム改善|株式会社ninpathのプレスリリース (prtimes.jp)

アイデミー、人工知能チャットボット「ChatGPT」について学ぶ新規コースリリースを決定|株式会社アイデミーのプレスリリース (prtimes.jp)

チカク、兵庫県たつの市、セコムとの「まごチャンネル with SECOM」を活用した実証実験で「独居高齢者の外出促進」及び「離れた家族間の自助の強化」への有用性を確認|株式会社チカクのプレスリリース (prtimes.jp)

日本の文化・芸能を支援する次世代グローバルコミュニティ形成に向けたWeb3関連事業を行う新会社の設立|株式会社ハタプロのプレスリリース (prtimes.jp)

TOPICS

今月の本:日本の進む道  成長とは何だったのか
(養老 孟司 (著), 藻谷 浩介 (著)、2023年3月29日発行、発行元:毎日新聞出版)

ICF活動の出発点は社会課題の設定にある。世の中の「なんとかしなきゃ」を集め、「では、どうすれば?」につなげていく。最近、もう一つの観点、「このままでいいのかな?」の重要性が高まっている。今はそれほど困っていないが、いずれ、相当拙いことになりそうだとの“違和感”をもつことである。
コロナ禍をきっかけに、当たり前だった常識やルールが、いとも簡単に崩れる、置き換わる時代になった今、改めて近未来を見据えた社会課題の再定義が求められている。

今月の一冊『日本の進む道 成長とは何だったのか』は、この違和感から近未来とそこに行き着くための課題(=agenda)をセットして見せている。
2030年代を一つのターゲットに置き、そこで何が起こる、どうなっているかを想起し、だから今なにをすべきかを考える。停滞する日本経済の行方、政治の役割、南海トラフ大地震に備えた災害対策と都市設計、これからの教育・文化のあり方まで、一日本人としての生き方・考え方のヒントが詰まっている。
形式は両氏の対談形式のため、素直に読み易い。読み進んでいくと、自然と頭の中に様々な疑問や違和感が湧いてきて、つい対談に加わりたくなってくる。

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