活動報告
食生活イノベーションFCP「シェアダイニング× ICF」(12/25)
食生活イノベーションFCPのスピンオフ企画として、同志社女子大学の日下菜穂子教授をお招きし、「シェアダイニング」を実際に体験するイベントを開催しました。当日は参加者の皆様とおしるこを作りながら、日下先生の提案される様々なコミュニケーション誘発ツールを用いることで、ダイニングを起点としたコミュニケーションの活性化につながるかどうかの検証も行いました。
参加者からは「シェアダイニングの話は聞いていたが、実際に様々なツールを使用してみると、想像していたよりもずっと会話が弾んだ」 「 “一緒に調理する”ことで生まれる会話がこんなにも相手との関係性を深められるとは思わなかった」等のご意見をいただき、大変好評でした。
また、本プログラムがチームビルディングのツールとしても有効ではないかという新たな視点でのビジネス構想も生まれ、今後参加企業の皆様とのコラボレーションの可能性を検討していくことになりました。
社会課題リスト解説セミナー(12/15、12/26)
「イノベーションによる解決が期待される社会課題リスト2023」の概要や改訂ポイントを解説する「社会課題リスト解説セミナー」第2回(水・食料分野)、第3回(教育・人材育成分野)を開催しました。多くの会員の方にご視聴いただきありがとうございました。
第2回では、水・食料分野の社会課題について解説した後、共創会員のTOTO株式会社様より「食育」に関する問題提起、ディスカッションを行いました。
第3回では、教育・人材育成分野担当者より官民連携ビジネスを共創するための社会課題リストの使い方について解説した後、ベンチャー会員の株式会社ヘラルボニー様にご登壇いただき、「本気のダイバーシティ(DE&I)を考える」と題してご講演いただきました。
当日の録画を、ICF会員限定で公開しています。是非ご視聴ください。
(ヘラルボニー様の講演はアーカイブでは公開しておりませんのでご了承ください。)
動画:https://icf.mri.co.jp/note/lsi2023_seminar/
共創会員サロン第4回(12/22)
京都大学経営管理大学院 客員教授 山本康正氏をお迎えし、「最新テクノロジーがもたらす2030年の未来」をテーマに共創会員サロン(第4回)を 12 月 22 日に開催しました。
山本様からは生成AIをはじめとする、アメリカの最新DX動向を様々な具体事例を交えご紹介いただき、これらの製品・サービスがもたらす社会へのインパクトについて解説いただきました。また、新たなビジネスを構想・創出するには、最新テクノロジーへの関心・理解が不可欠であるとともに、業界の壁を取り払って、全方位で見ていく必要性についてもお話しいただきました。
参加者からは「ニューラルネットワークはどの程度進化しているのか」、「AI脅威論のなかで、軍事転用等、人間がAIを悪用するケースも想定されるが、技術者・業界でどのような葛藤があるのか」、「デジタル化のなかで、日本の製造業の勝ち筋はどこにありそうか」等の質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
今後の予定(1月~3月)
社会人向け創造力向上ワークショップ ~アート思考ワークショップ~(1/29)
アート思考は、アーティストが持つ創造性に着目し、アーティストがアートを生み出す過程で用いる特有の認知的活動に基づいた思考です。日本のビジネス界でも数年前から、閉塞感からの脱却や、環境変化からのイノベーションの創出などの場面において、アート思考への期待が高まっています。
これまでアートシンキングでは、主に絵画鑑賞などが用いられてきましたが、本ワークショップでは、東京藝術大学独自の教育手法を用いて、自身の感性的な面を掘り起こすとともに、他の参加メンバーからの刺激も受けながら創造力を発揮していただきます。
お誘い合わせの上、是非ご参加ください。
■開催日時:2024年1月29日(月)15:00~17:00(開場 14:30)
※プログラム終了後に、懇親会を予定しております。
■概要:社会人向け創造力向上ワークショップ
講師:東京藝術大学 副学長 清水泰博教授 他
■会場:三菱総合研究所5階AGORA/HANARE (千代田区永田町2-10-3) ※リアル開催のみ
■申込締切:1月25日(木)17時
■定員:20名
■お申込み:https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/6251
第6回プラチナキャリア・アワード(1/29募集開始)
ICFでは若手からシニアまで自律的に学ぶとともに、そのスキルをビジネスに活かし、さまざまな社会課題を解決していく、プラチナキャリア人材の必要性を提唱し、これらを実践する企業を対象に、プラチナキャリア・アワードとして、表彰してきました。今年度は、従来の「長期的視点」「自律的な学び」「社会課題解決」の3つの視点を基本に、新しく『人的資本経営』(*)の観点を加え、プラチナキャリア・アワードを開催します。
応募対象は、東洋経済新報社による「東洋経済第19回CSR調査(2023年)」を実施された企業であり、1/29より募集を開始する予定です。
(*)人的資本経営とは、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる経営のあり方。本アワードにおいては、「会社の経営理念と進むべき方向を社員と共有し、その実現に必要な人材育成・確保に向けた環境を提供し、社員一人ひとりの自律的なキャリア形成支援を重視した経営」を重視。
MRI DEMO DAY 2024(3/7)
昨年度初開催のMRI DEMO DAYを、今年も実施します。社会課題解決、社会的インパクトの創出をテーマに、昨年度紹介事例の進捗実績や、当社で進めているスタートアップ共創の成果、BAP2023ファイナリストを中心とした共創活動について紹介いたします。社会課題解決型ビジネスにおけるスタートアップの役割、そして社会実装後のインパクトの創出などに関するキーノートスピーチ・パネルディスカッションも併せて企画。会場外にはスタートアップのブースを設置、社会課題解決型ビジネスを共創する皆様とのネットワーキングも行います。
■日時:2024年3月7日(木)14時~(13時開場)
■場所:大手町三井ホール(参加無料)
※ハイブリッド形式で実施(ネットワーキングは現地参加のみ)
詳細は2月上旬にWebサイトを公開予定ですので、そちらからお申し込みください。
スタートアップ共創のエコシステム関係者が一堂に会する機会ですので、皆様ふるってお越しください!
社会課題リスト解説セミナー(1/26、2/9)
ICFでは10月に公開した『イノベーションによる解決が期待される社会課題リスト2023』の6分野ごとに「社会課題リスト解説セミナー」を開催しております。
第4回(1/26)はエネルギー・環境分野、第5回(2/9)はモビリティ分野についてご説明します。完全オンラインでの開催ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
◇エネルギー・環境分野
■開催日時:2024年1月26日(金)15:00~16:30
■開催形式:オンライン(Zoom)
■申込締切:1月25日(木)17時
■お申込み:こちらのURLからお申込ください。
https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/6284
◇モビリティ分野
■開催日時:2024年2月9日(金)15:00~16:30
※当初ご案内していた開催日から変更になりました
■開催形式:オンライン(Zoom)
■申込締切:2月8日(木)17時
■お申込み:こちらのURLからお申込ください。
https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/6317
会員ニュース
一般会員(ベンチャー企業)の12月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2024/01/icf_mn_202312.pdf
社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
■TNFD対応支援パッケージのサービス詳細ページを公開しました/ 株式会社バイオーム
■11/29掲載:Forbes JAPAN 微生物からAI、宇宙まで 日本発「ネイチャーポジティブ」に資する50社に選定されました/株式会社ファーメンステーション
■【お知らせ】アストラゼネカ、横浜市立大学とのメタバース診療所効果検証の開始/リアルバーチャル株式会社
TOPICS
今月の本:技術革新と不平等の1000年史
(原書:Power and Progress: Our Thousand Year Struggle Over Technology and Prosperity)(原書は2023/05/16 Public Affairs、邦訳は2023/12/20 早川書房 発行)
人工知能(AI)をはじめとする新しい技術による経済成長と生活の利便性向上が歓迎される一方、技術進歩がもたらす社会問題に対する懸念も広がっています。このような状況下、過去10年間に世界で最も論文が引用された経済学者である米MITの経済学者のダロン・アセモグル氏(Daron Acemoglu)が同大学のサイモン・ジョンソン(Simon Johnson)氏と執筆した書籍が昨年5月に発刊された「技術革新と不平等の1000年史」です。
日本の事例は少ないですが、本書の内容は、日本社会への示唆に富んでいます。少子高齢化や人手不足などの問題に直面する日本では、技術革新が求められる一方で技術革新による失業不安を感じる人も多く存在します。また、AIは人間の主体性を奪ってしまう懸念があり、イノベーションを推進することにも迷いが生じやすいです。著者らは、「繁栄の共有」の実現のために多様な人間のスキルの価値と能力を高めるような技術開発とそのニーズに応える制度設計の両方が不可欠だと主張しています。
年間活動計画
ICF活動の年間活動計画はこちらからご覧いただけます。
活動計画/報告|未来共創イニシアティブ~プラチナ社会を実現~ (mri.co.jp)
ICF SNSのご紹介
ICFは、FacebookとTwitterでも情報発信しています。会員の皆様とのコミュニケーション、オープンイノベーションやビジネスによる社会課題解決に関心のある方への発信が目的です。ぜひフォローをお願いいたします。
Facebook:https://www.facebook.com/MRIICF
Twitter:https://twitter.com/MRI_ICF