株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsJune 18, 2021Monthly NEWS 2021年6月号

社会課題ディスカッション第1回「保険外の介護予防」開催報告(5月25日開催)

社会課題ディスカッションは、特定の社会課題を掘り下げ、横断的な視点から会員の皆様と情報・意見を交換する狙いで開催しています。本年度の第1回は、5月25日、「保険外の介護予防」をテーマにオンラインで開催し、40名以上の皆さまにご参加いただきました。シニアのヘルスケアのうち、介護に至る前の「予防」対策に着目、この段階では介護保険が適用されにくいことから、民間ビジネスによるサポートの現状と課題を議論しました。パネリスト4社から、それぞれの取り組みと経験に基づく気づきなどをご紹介いただきました。

【パネリストの皆様】

  • 株式会社NTTドコモ 5G・IoTビジネス部 ビジネスイノベーション推進担当 伊勢田良一様
  • 株式会社ルネサンス アクティブライフ部 次長/ヘルスケアビジネス・アクセラレーター 近藤大祐様
  • 株式会社Moff 取締役CFO兼B2M事業統括 土田泰広様
  • 株式会社ラテラ CEO荒磯慎也様、CTO荒磯恒久様(INCF BAP2020ファイナリスト)

後半は、パネリストを中心に、聴衆の方々も交えた活発な意見交換の場となりました。会場から「古希(70歳)に達した人を対象として、成人式のように”古希式”を自治体主催で開催し、出会い~学びの場としてはどうか」とご提案があり、賛同のお声や自治体の視点からの実務的なご意見などが交わされました。参加者からは「質の高い議論ができて有意義だった」とのお声もいただいています。それらの概要は近日中にサイトで公開予定です。

プラチナキャリア・アワード表彰式&シンポジウム 開催報告(6月8日開催)

人生100年時代、働く期間が長くなる中で、年齢によらず自律的な学び・経験を通じてスキルを磨き、得られたスキルを存分に活かして所属する企業や社会に貢献していく生涯のイメージを”プラチナキャリア”と呼んでいます。今回で3回目となったプラチナキャリア・アワードは、こうしたキャリア構築を支援する企業を選定・表彰するものです(企画:ICF、三菱UFJ信託銀行 協力:東洋経済新報社)。前回までと同様に、テレワーク、副業・兼業、人事面でのテクノロジー導入や、自律的な学びへの支援などに着目し、表彰企業を選定しました。

受賞企業主な評価ポイント
最優秀賞株式会社アイシン厚労省の「セルフ・キャリアドック普及拡大加速事業」に参画、2020年度から本格導入
サントリーホールディングス株式会社従業員・マネジャー・人事が三位一体となった育成制度「キャリアビジョン」を実施
株式会社T&Dホールディングス定年延長や継続雇用制度導入、職種・年齢・性別を問わず「すべての従業員が挑戦・成長を実感できる、長く活躍できる」ことを実践
日本電気株式会社「NEC社会価値創造塾」「社会課題体験型人材開発プログラム」といったプログラムを実施
特別賞エーザイ株式会社「学び直し、知の再武装」をテーマに、年齢に関係なく主体的に新しいスキルや経験を得る機会を強化
株式会社エスプール社員が自律的に知識や技術を習得し、「会社の事業が変わっても活躍し続ける人材」育成を実践
東洋経済賞アズビル株式会社正社員は対象を限定せずにテレワーク可、非正規社員にも在宅勤務を適用、副業・兼業も認可

今後の予定(6月)

BAP2021募集開始(6月16日~)

恒例となった「ビジネス・アクセラレーション・プログラム(BAP)2021」、社会課題解決に向けたビジネスアイデアの募集を6月16日から開始します。今年度は「ニューノーマル」に焦点をあて、ポストコロナ社会での「新しい社会課題」も意識したアイデアを募集します。
これまで以上に会員の皆様の着眼やニーズを重視し、スタートアップとの業務・資本提携や共創による新しいマーケット実現などプログラムの後続工程も強化してまいります。そうした協業に関心のある大企業・自治体などの皆様は、事務局までご相談ください。
共創会員の皆様には最終審査会への参加ご案内、応募者とのマッチング機会ご提供などを予定しています。詳しくはこちらをご覧ください。 https://icf.mri.co.jp/activities/activities-362/

社会課題リスト2020解説セミナー 第1回(6月11日)

社会課題リスト(「イノベーションによる解決が期待される社会課題一覧」)の解説セミナーをシリーズで開催します(6月~12月)。各回セミナーでは、INCFのスタート以来重点的に取り組んできた6つの分野に分けて、2020年版での社会課題の整理を解説するとともに、2021年度版で取り上げる予定の新たな課題もご紹介します。第1回は、ウェルネスと防災インフラ分野の課題を解説します。
■開催日時:2021 年 6月 11 日(金) 15:00-16:10(予定) ■開催場所:オンライン開催(Zoom)

■ プログラム(概要)

15:00開会、イントロダクション(社会課題リストのコンセプト・構造のご紹介)
15:10【ウェルネス分野について】
2020年度版からは「高齢者の自立」、「メンタルヘルス」、2021年度版の新規課題として「孤独・孤立」、「女性の健康」を中心に解説
15:40【防災インフラ分野について】
2020年度版からは「自然災害」、「社会インフラ」、2021年度版の新規課題として「サイバーセキュリティ」を中心に解説
16:10閉会、アフタートーク(関心がある方で、議論・ネットワーキング)

社会課題ディスカッション第2回「働く女性の健康課題」(6月25日)

女性特有の健康課題(PMS/不妊治療/産後うつ/更年期障害など)が、女性の活躍を制約していると指摘されています。女性の健康・活躍に貢献するサービスを提供する企業をお招きし、女性特有の健康課題の深掘り、解決の糸口探索の議論を通じて、健康リスクを減少させると同時に罹患しても働き続けやすい社会づくりを目指します。

#キーワード:女性の健康・活躍、企業の健康経営、働き方と健康管理、不妊治療中の働き方

未来共創プロジェクト(FCP)「行動経済学を利用した行動変容」(7月上旬)

ワークショップ形式のプログラムとなる未来共創プロジェクト(FCP)「行動経済学を利用した行動変容」(7月開催)を通じ、ご一緒に解決方法を見出しませんか。生活習慣病予防、ごみ対策、最適エネルギー消費などの社会課題は、最終消費者の行動変容が解決のキーとなります。最終消費者の行動変容を促すにはどうすればよいか、ICFでは行動経済学で示される理論の応用を提案します。

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の4月のプレスリリースをとりまとめました。
以下URLからご覧ください。5月分も近日公開予定です。
https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2021/06/icf_mn_202104.pdf

TOPICS

今月の本:『スリーエックス 革新的なテクノロジーとコミュニティがもたらす未来』(三菱総合研究所、2021年5月発行、ダイヤモンド社)

三菱総合研究所は創業50周年を(2020年)を機に全社で記念研究を実施、次の50年を展望した未来社会の姿と実現に向けたさまざまな方策の議論・研究を重ねました。本書は、この成果をA5版・約300ページの読み物に編集・出版したものです。
100億人・100歳時代に向かう今後50年、目指す未来社会は「豊かさ」と「持続可能性」の両立。その実現の原動力が、革新的なテクノロジー「3X」と新たなコミュニティの姿「共領域」だというのが、本書のキーメッセージです。「3X」は、DX(デジタル)、バイオ(BX)、コミュニケーション(CX)を組み合わせた造語、「共領域」も、価値観や生活・行動様式の変化を反映する新しいコミュニティ(つながり)をイメージする三菱総研の造語です。ICFでの未来共創の指針として、会員の皆さまと共有し行動に移していきたいと考えます。7月上旬に、共創会員向けに本書に基づくセミナーを開催予定です。ご期待ください。

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