株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsOctober 11, 2021Monthly NEWS 2021年10月号

社会課題研究2021の動き

ICF事務局では、社会課題研究に関する複数のプログラムを並行して運営しています。

社会課題リスト解説セミナー第3回エネルギー・環境(9月16日)

6月からシリーズで開催している「社会課題リスト解説セミナー」では、ICFの社会課題6分野ごとに記載内容を解説しています。
第3回は、「エネルギー・環境」をテーマに、「エネルギー供給の持続可能性への不安」「民生・産業部門の電化・省エネが不十分」「家庭での省エネ、脱炭素が不十分」「資源のリサイクル、有効利用が不十分」の4つをとりあげました。加えて、2021年度版(編集中)で追加する予定の新たな課題の切り口もご紹介しました 。当日は38名の方にご参加いただき、チャットや終了後のネットワーキングタイムを通して、多くの貴重なご意見をいただきました。例えば、「企業レベルで従業員の行動変容を促すことはできないか」「CO2排出量の少ない製品に買い替えた方がよいかどうかは、製品のライフサイクル全体でみる必要がある」などのコメントがありました。
開催レポートはこちらからご覧いただけます。
https://icf.mri.co.jp/activities/activities-4856/
また、10月に開催を予定していた第4回セミナー(モビリティ分野)は、開催日を11月25日に変更します。第5回セミナー(教育人財育成)は12月の開催を予定しています。詳細は改めてご案内いたします。

社会課題リスト解説動画の配信を開始

このほど、社会課題リストの内容をわかりやすく解説した動画を制作し、配信を開始しました。一つの社会課題につき10分程度で、問題・課題・技術動向・規制動向の順で解説しています。
現在公開しているのは、ウェルネス分野のうち、「医療サービスへのアクセスが不十分」「介護人材の不足が深刻化」「メンタルヘルスを損なう人の増大」「女性の健康リスクが増大」「孤独・孤立による弊害の深刻化」の5テーマです。
※現在はICF会員に限定して公開しています。会員の方へは別途PWをお送りしています。

「行動変容FCP(講義編)」の開催

社会課題の解決を図るうえでの大きなハードルは、多くの関係者に実際に日々の行動を変えてもらうこと、すなわち「行動変容」です。例えば、生活習慣病の改善や介護予防には、当事者自身が健康の維持を意識し、行動変容を実践することが欠かせません。本FCPは、専門家の方々の講義(全5回)から、行動変容に対する理解と知見を深めると同時に、関心の高い会員の皆様のネットワーキングを進めることを目的としています。

第2回(9月3日)では、津田塾大学・栗原一貴教授から「行動変容のためのゲーミフィケーション」を中心にお話を伺いました。講演レポートは会員限定で公開しています。

第3回は、10月6日(木)に北海道立旭川高等看護学院・松本千明講師に「行動変容への『やる気』を引き出すポイント~健康行動理論に基づいて~」と題してご講義いただきました。どのような条件を満たすと、人は健康行動への『やる気』をもつことができるか、健康行動理論に基づいたご解説をいただきました。追って講演レポートを共有いたします。

活動報告

ビジネス・アクセラレーション・プログラム(BAP)ファイナリストの選出(10/1)

「ICF Business Acceleration Program 2021」は、1次・2次の選考プロセスを経て、ファイナリスト7チームを選出しました。12月10日の最終審査会まで約2カ月間にわたり、MRI研究員などによるメンタリングプログラムを実施します。プログラムの詳細はICF Business Acceleration Program2021 の特設サイトをご覧ください。https://eiicon.net/about/icf-acceleration2021/
本件は、10月1日付で三菱総合研究所からもプレスリリースしています。https://www.mri.co.jp/news/press/20211001.html

自治体クラウドファンディング研究会の開催(9/15)

「自治体クラウドファンディング」をテーマに研究会を開催しました(主催:三菱総研 経営イノベーション本部)。当日は116名の自治体関係者にご参加いただき、地域の課題解決にクラウドファンディングを導入できるか、またその手法について議論しました。

ヘルスケアイノベーション研究会 2021年度オープニングセミナー(9/22)

「ヘルスケアイノベーション研究会」は、プラチナ社会研究会の分科会「ヘルスケアイノベーション協議会」からICF発足を機に新たな体制で活動を再開しました(主催:三菱総研 ヘルスケア・ウェルネス産業グループ)。第一弾として、「拡大するヘルスケア分野の新たな潮流~ウェルビーイングの実現という新たな評価軸~」と題したオープニングセミナーを開催、86名の方にご参加いただきました。

今後の予定(10月~11月)

Co-Creation Day ~2021年度 秋の総会~(10月26日)

4月に開催したICF設立総会の「秋季版」として、”Co-Creation Day”を10月26日に開催します。
第一部では、事務局から、上半期の活動実績と今後の活動計画をご報告いたします。
続く第二部では、ICFアドバイザー・鎌田富久氏に基調講演をお願いしています。
第三部は会員の代表からの発表とパネルディスカッションで構成します。「カーボンニュートラル」「女性活躍」「地方創生」といった分野で活動を展開する会員の代表から、社会課題解決への取り組み方針やICF活動への期待をお話しいただきます。
日時:10月26日(火)15:00~17:00 ※オンライン(Zoom)開催
※終了後、ご希望の方々によるオンラインネットワーキング(~17:00)
詳細はあらためてご案内いたします。

TOPICS

今月の本:『世界を変える5つのテクノロジー/SDGs、ESGの最前線』(山本康正、2021年9月発行、祥伝社)

https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784396116361

本書では、2030年の先へ行く企業が狙うものとして、5つの社会課題エリアごとにその解決に結びつくテクノロジー動向を解説しています。「食料不足×フードテック」「教育委格差×エドテック」「医療・介護×ヘルステック」「気候変動×クリーンテック」「大量廃棄×リサイクル」、それぞれに具体的な国内外の企業の取組事例が掲載されています。
後半には、それらをリードする企業の「勝ち方」や日本企業への処方箋が示され、最後は、筆者と東京大学・小島武仁教授(マーケットデザインセンター長)の特別対談「理想を現実に変える経済学の未来」で締めくくられています。
SDGsやESGへの取り組み方に関心がある方にお薦めしたいコンパクトな新書です。


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