テーマ別活動
9月より、ウェルネス、食生活イノベーション、気候変動対応、新コミュニティの4つのICF重点テーマでFCP(Future Co-creation Program)、社会課題ディスカッションを開始します。関心あるテーマがあれば是非ご参加ください。
※FCP:解決を目指す社会課題のテーマを設定し、定期的なワークショップ活動を通じて社会へのインパクト創出に向けて取り組むプログラム(参照:https://icf.mri.co.jp/activities/activities-360/)
※社会課題ディスカッション:特定の社会課題に関心のある会員が集まり、課題の洗出しや解決の糸口を短時間で議論する場 (参照:https://icf.mri.co.jp/activities/activities-361/)
ICF重点テーマ①ウェルネス(未病・介護予防)
介護・疾病予防を念頭に置いた、国民のQOL維持・向上に資するビジネスを検討します。
概 要 | 近年、要介護者・生活習慣病患者が増加しており、それらを予防してQOLを 維持・向上し、健康寿命を延ばすことが求められている。 また、コロナ禍による人同士の交流・移動の激減、生活環境の変化なども継続 している。 本状況において、健康寿命を延ばし、QOL向上に資するビジネスアイデアを多角的 に検討する。 (例1)生活パターンから要介護・生活習慣病リスクを評価・可視化し、 要介護認定(生活習慣病、メンタル面も含め)に影響するリスクを通知する サービス (例2)健康を維持・向上することが評価されるような仕組み (例3)生活習慣を変えずに介護予防・生活習慣病予防・メンタルヘルスリスク 軽減等に効果がある(予防・リスク低減のための行動を促進する)環境作り |
スケジュール | 初回は9月28日(水)10:00-12:00に三菱総研会議室にて開催。 以後、月に1回ペースでFCPを開催予定 (10/26、11/28、1/19、2/22) |
申し込み方法 | ICF会員限定の活動となります。会員の皆様には別途メールにてご案内します。 |
ICF重点テーマ②食生活イノベーション
食と健康、食を通じたコミュニケーションを確保・推進する方法を検討します。
概 要 | コロナ禍で食卓を囲むコミュニケーションに制限がかかるなか、 食プロセス(食料生産、調達、調理、飲食)を通じたコミュニケーションの重要性 が増している。 「食を通じたコミュニケーション」を促進する仕組みや和食文化など、地域資源を 活用したコミュニティ作りにつながるイノベーションの仕組みづくりを目指す。 「食生活イノベーション」を中心に、さらに『食と健康のパーソナライズ』 『食体験拡張』もテーマとしてビジネスアイデアや求められる政策を検討する。 (例1)健康に良い食事の購入や調理、地産地消、フードロス削減などの個人の 行動にポイントを付与しコミュニティ形成にもつなげる仕組み (例2)料理に関するチャットボット(食卓に小型ロボットを設置、食べ物の 由来や文化など食育につなげる) (例3)理想のスーパー(地域のシニアと若い世代が集う料理教室を併設) |
スケジュール | 初回は9月28日(水)14:30-17:00に三菱総研会議室にて開催。 以後、月に1回ペースでFCPを開催予定 (10/25、11/25、1/18、2/16) |
申し込み方法 | ICF会員限定の活動となります。会員の皆様には別途メールにてご案内します。 |
ICF重点テーマ③気候変動対応
カーボンニュートラル(CN)に向けた生活者の行動変容を起こすビジネス、CNを実現する新技術普及を促進するアイデアを検討します。
概 要 | 2050年カーボンニュートラル(GHG排出0)に向けて、2030年度時点で46%のGHG 削減の目標が掲げられている。 短期的にはCNへ向けた生活者・企業の行動変容、長期的にはCNを実現する 開発・普及が求められる。 そこで、CNに向けた生活者の行動変容を起こすための民間による取り組みを アイデア出し、実現方法の検討を数回のワークショップシリーズで検討する。 また、1Dayの社会課題ディスカッション形式で、CN関連技術普及に向けて 出来ることの議論を2回予定。 |
スケジュール | 初回は9月21日(水)15:30-17:30に三菱総研会議室にて開催。 以後、月に1回ペースでFCPを開催予定(10/21、11/30、12/19、1/25) 社会課題ディスカッションも別途予定(12月、2月) |
申し込み方法 | ICF会員限定の活動となります。会員の皆様には別途メールにてご案内します。 |
ICF重点テーマ④新コミュニティ
孤立・孤独の問題を解決する手立てとして、既存コミュニティの再編、持続的な多世代交流コミュニティを実現するアイデアを検討します。
概 要 | コミュニティを持続させるには場作りだけでなく、継続的で発展性のあるコンテンツ が求められる。 各地の成功例と課題を学びながら、多世代交流コミュニティのゴール設定、仮説や コンセプト開発を行い、地域を超えてアレンジ展開できるコミュニティコンテンツ のアイディエーションを行う予定。 社会課題ワークショップ参加者との意見交換から開始し、今後FCPを開催予定。 |
スケジュール | FCPを開催する場合、10月下旬に開始予定 |
申し込み方法 | ICF会員限定の活動となります。会員の皆様には別途メールにてご案内します。 |
※いずれの重点テーマも日程は変更になることがございます。あらかじめご了承ください。
活動報告
BAP2022募集開始(7月1日~8月26日)
8回目の開催となる「ビジネス・アクセラレーション・プログラム(BAP)2022」、社会課題解決に向けたビジネスアイデアの募集を8月26日で締め切りました。
募集HP:https://eiicon.net/about/icf-acceleration2022/
会員の皆さまには、ベンチャーピッチ(最終審査会)やDEMODAY(共創事業の検討成果発表会)へのご招待を予定しています。また、共創事業の検討期間中に、会員の皆さまとファイナリストによる共創検討ディスカッションの機会も予定していますので、ベンチャーとの協業をお考えの方はご期待ください。
共創会員の方には、加えて、応募書類をご確認する機会や応募者との個別のマッチング機会のご提供も予定しています。
【今後の予定】
審査・メンタリングを経て12月9日(金)ベンチャーピッチ(最終審査会)。その後、三菱総研・ICF会員と応募企業の共創事業検討期間を経て、2023年3月上旬にDEMODAY(成果発表会)
ICFMeetup2022(7月25日)
規模や業界・業種を超えた多様なICF会員が一同に会して、社会課題解決への取り組み等の情報共有、意見交換をおこなう交流・マッチングイベント「ICF Meetup 2022」をハイブリッドで開催しました。
当日は、会場とオンライン合わせて130名の方にご参加をいただき盛会となりました。
開催報告および当日の動画は下記からご覧いただけます。
https://icf.mri.co.jp/activities/activities-8564/ ※動画は会員限定公開
官民連携2.0セミナー(7月29日)
(一社)プラチナ構想ネットワーク、(一社)官民共創未来コンソーシアム、(一財)地域活性化センターから共催・後援いただき、「官民連携2.0の実現を担う次世代型人財とは」と題してセミナーを開催しました。社会課題を解決する段階からではなく、もう一歩遡って社会課題の「発見」「再設定」の段階からの官民連携の在り方、官民連携人財の要件や育成といった話題を中心に、講演とパネルディスカッションを行いました。産官学それぞれの立場で豊富な実務経験をお持ちの有識者、専門家の方がご登壇され、当日は会場・オンライン合わせて130名を超える方に参加いただきました。
参加者からは、「現在、市で取り組んでいる課題と重なり、大変勉強になった」、「官民連携に向けて乗り越えるべき課題が理解できた」、「元首長や官民の方々が忌憚のない意見を述べながら、時代の流れの中で前に向かう姿勢に感銘を受けた」等々、ポジティブなコメントを多数いただきました。本セミナーを起点として、ICFでは今後、新たな官民連携の機運醸成や具体的な人材育成プログラムの検討・開発にも着手する予定です。
インパクト起業家ストーリーの公開
社会課題にビジネスで立ち向かうには、起業家の人間力や組織としての力が求められます。起業家たちは何を想い、目指す世界をどのように実現しようとしているのか。社会課題解決に向けて奮闘する「ヒト」に光を当てて、その内在的な理解や直面している課題の認知向上、ひいては社会としてのブレークスルーを加速することを狙いとして取材記事をお届けしています。⇒記事一覧(18社公開中)はこちら新たにICHI COMMONS株式会社、株式会社アイデミーの記事を公開しました。ぜひご覧ください。
ハノイ開所式でのICF活動紹介(8月25日)
三菱総合研究所はベトナムにハノイ駐在員事務所を開設し、ベトナムの経済成長と社会課題の解決に日本企業が貢献していくことを目指しています。8月25日に開催された開所式ではICFの須崎事務局長が登壇し、ICFの活動紹介やベトナムへの応用可能性などを話題提供しました。
社会課題INDEXの公開(会員限定)
ICFでは、社会課題の大きさやインパクトを示すために「社会課題INDEX」を公開いたしました。これはICFが取り組む社会課題に関連する国内外の統計データを整理し、分かりやすく示すものです。現在はICF会員限定での公開となります。是非ご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/research/research-8303/ ※会員限定公開
会員ニュース
一般会員(ベンチャー企業)の8月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/icf_mn_202207.pdf
社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
◆個人のデジタルスキルを可視化するアセスメントテスト「DSAT (Digital Skill Assessment Test)」をリリース|株式会社アイデミーのプレスリリース (prtimes.jp)
◆未経験でもWebディレクターになれる!実務を経験できる「ディレクターアカデミー」を開始|ディップのプレスリリース (prtimes.jp)
◆一般社団法人岐阜青年会議所とPIAZZAが連携協定を締結、岐阜市後援のもと地域コミュニティアプリ「ピアッザ」を活用した街づくりを始動|PIAZZAのプレスリリース (prtimes.jp)
◆ヘラルボニー、知的障害のある人の投票における課題を可視化し、選挙に参加しやすい環境をつくるアクション「#CAREVOTE」を提唱|ヘラルボニーのプレスリリース (prtimes.jp)
◆マイクロ波加熱を用いる省エネ・CO2削減精製技術でリチウム実鉱石の溶解に成功 |マイクロ波化学株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
TOPICS
今月の本:『地球の未来のため僕が決断したこと』
(ビル・ゲイツ 著、2021年8月発行、早川書房)
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツが気候変動への問題意識と解決方法を提言している書籍です。人類による温室効果ガス(GHG)排出を大きく「電気を使う」「ものをつくる」「ものを育てる」「移動する」「冷やしたり暖めたりする」の5つにわけ、「年間510億トンのGHG排出ゼロ」に向けて何をすべきか、道筋を詳細に示しています。炭素ゼロのソリューションは対応する化石燃料の手段よりも高コストであることが多く、同氏はその差分をグリーン・プレミアムと呼び、5つの領域ごとにグリーン・プレミアムに基づいて打ち手を考える必要性を提起しています。本書はスタンフォード大学でも気候変動イノベーションに関する議論材料として活用されていて、ICF重点テーマ「気候変動対応」でも運営の参考にする予定です。特にこれからカーボンニュートラル分野の検討を始められたい方にお薦めです。
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