ICFはイベントの脱炭素化に取り組んでおり、第6回プラチナキャリア・アワード表彰式・記念シンポジウムについて、イベント開催に伴い排出される温室効果ガス(GHG)を算定し、クレジットを活用してカーボン・オフセットの実証試験を行いました。
GHG排出算定にあたっては、会場参加いただいた方から、交通経路についての情報提供の協力を得たほか、当日会場で発生した廃棄物の計量を行いました。また、オフセットに使用するクレジットについては、①森林保全・林業への貢献、②省エネ分野での新技術の導入への貢献、③除去・削減分野での革新的技術の導入への貢献の視点を踏まえ、複数のクレジットを選定し、組み合わせました。
GHG算定対象の範囲 | ・参加者及び事務局関係者の移動 ・会場での飲食物(弁当、飲み物) ・その他(印刷物、物品・機材の運搬、廃棄物、 オンライン参加者の視聴用PCの利用) |
削減努力の実施 | 公共交通機関の利用の呼びかけ |
算定量 | 0.8 t-CO2e |
オフセット(量・割合) | 1 t-CO2e (全量) |
オフセットに使用したクレジット | J-クレジット:6件 VCS(Verified Carbon Standard):1件 |
注1)イベントの会場は、RE100対応の電気を活用しており、契約上非化石証書またはJクレジット(再エネ)による再エネ化を実現しているため、会場での電気の利用は、上記のGHG算定対象の範囲には含めていない。
注2)VCS(Verified Carbon Standard)は国際的なボランタリークレジット。
オフセットに使用したクレジットの一覧
認証プログラム名 | 実施国 | プロジェクト名 | オフセット量(t-CO2e) | 無効化日 |
J-クレジット | 日本 | 出雲の森プロジェクト | 0.1 | 2024/9/6 |
J-クレジット | 日本 | 長崎県林業公社 間伐促進エコマテリアル創出プロジェクト | 0.1 | 2024/9/6 |
J-クレジット | 日本 | 木曽三川水源造成公社 間伐促進プロジェクト~水源の森づくりプロジェクト~ | 0.1 | 2024/9/6 |
J-クレジット | 日本 | 滋賀県造林公社 森林管理プロジェクトⅡ | 0.1 | 2024/9/6 |
J-クレジット | 日本 | J-グリーン・リンケージ倶楽部(燃料電池) | 0.2 | 2024/9/6 |
J-クレジット | 日本 | 神戸市・一般住宅へのコージェネレーションシステムの導入によるCO2削減事業 | 0.2 | 2024/9/6 |
VCS | 米国 | CarbonCure – CO2 UTILIZATION IN CONCRETE | 0.2 | 2024/9/5 |
J-クレジットの6件については、Sustineri株式会社を通じクレジットの購入及び無効化処理を行いました。CarbonCure – CO2 UTILIZATION IN CONCRETEについては、シンガポールの「Climate Impact X(CIX)」(カーボンクレジットのマーケットプレイス・オークション・取引所)において、クレジット購入及び無効化処理を行い、CIXからの無効化証書を取得しました。
CarbonCure – CO2 UTILIZATION IN CONCRETEのカーボンクレジット無効化証書