7月の活動報告
ビジネス・アクセラレーション・プログラム(BAP)2021に多数の応募
本年度BAPのビジネスアイデア募集は、7月26日に応募を締め切りました。昨年に次ぐ多くのご応募をいただき、ありがとうございました。
今後、一次審査(書類)、二次審査(プレゼン)を経て、12月の最終審査会に進出するファイナリスト(6社前後)を絞り込みます。ファイナリストに選ばれた応募者には、12月に向けて三菱総研の研究員や外部アドバイザーによるメンタリングを実施します。ICF会員の皆さまには、応募者との交流の機会や最終審査会への参加ご案内などを予定しています。
プログラムの詳細は下記をご参照ください。
https://eiicon.net/about/icf-acceleration2021/
未来共創プロジェクト(FCP)「行動経済学を利用した行動変容」第1回(8月5日)
社会課題解決を進めるうえでは、関係者に実際に行動を起こしてもらうこと、すなわち「行動変容を起こさせる」ことが大きなハードルです。例えば、生活習慣病改善や介護予防には、健康改善に向けた関係者一人ひとりの行動変容が必要です。
様々な分野で、行動変容を呼び起こすための研究が実施されていますが、本FCPは、専門家の講義によって知見を深め、関心のある会員の皆様のネットワーキングを推進することを目的としています。
行動変容FCP(講義編)第1回は、大阪大学感染症総合教育研究拠点・特任教授大竹文雄先生から最近話題の「ナッジ」を中心にお話を伺いました。90名近くの方にご参加いただき、終了後は参加者同士のネットワーキングを行いました。近日中に、講演資料をICF会員限定で共有いたします。
開催概要
・2021年8月5日(木)15:00~17:15(オンライン開催)
・対象:テーマに関心のあるICF会員の皆様
プログラム
・本FCP進め方 ICF事務局
・講義「ナッジとその作成方法」
大阪大学感染症総合教育研究拠点・特任教授 大竹文雄氏
・質疑応答・意見交換
・ネットワーキング第2回行動変容FCPは9月3日開催を予定です。
事例に学ぶ “保健・介護予防×防災” のDXセミナー (7月16日)
DX(Digital Transformation)が行政サービスの効率化、有事対応に求められる一方で、情報弱者となりうる方々、特に高齢者のサポートも重要です。自治体職員の皆様を対象に7月16日に開催した本セミナーでは、ICTリテラシーに合わせた福祉や防災のDXの実現に向け、短期的に実行可能な策を探りました。当日は54名の方にご参加いただき、NTTドコモの伊勢田良一様(法人ビジネス本部)からの趣旨ご説明に続いて、4名の方に先進事例をご提示いただき、パネルディスカッションを行いました。
【プレゼンテーター】
- 千葉大学予防医学センター 教授 近藤克則様
- 防災科学技術研究所 災害過程研究部門 大塚理加様
- 株式会社ESRIジャパン新事業開発グループ 中島千香子様
- 高知医療生活協同組合 組織部長 高橋健様
スマート行政・住民サービスDX研究会(7月28日)
自治体会員向けに開催した「スマート行政・住民サービスDX研究会」が最終回を迎えました。7月28日のオンライン全体会は、約30名の方にご参加いただき、各WGの検討成果を発表、質疑応答を行いました。研究会は終了となりますが、WGの検討内容を踏まえ、引き続き各参加者とDXの具体化を進めてまいります。
フェーズフリーSIGのインサイトレポートを公開(7月15日)
INCFで取り組んできた「フェーズフリー」SIGのインサイトレポート(検討の概略とICFの見解を紹介)を公開しました。日常生活に使えると同時に、非常時にも役立てられる「フェーズフリー」な製品やサービスを検討した成果をとりまとめました。是非ご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/report_20210715.pdf
三菱総研・創業50周年記念出版『3X(スリーエックス)』
三菱総合研究所は2020年の創業50周年を機に、全社記念研究を実施しました。次の50年を展望し、「目指す未来社会」実現に向けた、様々な方策の議論・研究を重ね、その成果を書籍『3X(スリーエックス)』として取りまとめ、出版しました。
https://www.mri.co.jp/knowledge/books/20210519.html
また、一般向けには、ダイヤモンドオンラインにて「3Xで社会はどう変わるか」の連載が始まりました。こちらも併せてご覧ください。
https://diamond.jp/articles/-/275906
https://diamond.jp/articles/-/276084
今後の予定(8月~9月)
社会課題リスト解説セミナー第2回水・食料(8月26日)
社会課題リストの内容を、分野別に解説するセミナーシリーズを6月から開催しています。第2回は、「水・食料分野」のセミナーで、2020年度版の内容解説とともに、2021年度版に掲載予定の新たな課題も紹介します。
■開催概要
・2021年8月26日(木)15:30~16:45(Zoom開催)
・対象:ICF会員の皆様
・定員:80名
■参加お申込みはこちらからお願いします。
https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/2819
社会課題レポート第1弾(ウェルネス、防災インフラ)の公開(8月)
事務局では、2021年度版の社会課題リストの編集作業を進めています。版を重ねる「社会課題リスト」(冊子、年1回発行)に加え、分野を限定したリストを「社会課題レポート」の形で、年3回程度、ICFウェブサイトに掲載します。
第1回社会課題レポート(ウェルネス、防災インフラ)は8月中にICF会員限定で公開予定です。詳細は改めて皆様にご案内します。
社会課題研究年間計画
事務局では、社会課題研究の成果を会員の皆様と共有する機会として、本年度末に向け以下の活動を予定しております。会員の皆様には、適宜メールやニュースでご案内いたします。
~7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月~ | |
社会課題レポート・社会課題リスト公開 | ウェルネス、防災インフラ | 水・食料、エネルギー・環境 | モビリティ、教育・人財育成 | 社会課題リスト2021公開 | |||
社会課題リスト解説セミナー開催 | ウェルネス、防災インフラ(開催済) | 水・食料 | エネルギー・環境 | モビリティ | 教育・人財育成 | ||
社会課題ディスカッション開催 | ウェルネス、防災インフラ | 水・食料、エネルギー・環境 | モビリティ、教育・人財育成 |
会員ニュース
一般会員(ベンチャー企業)の7月のプレスリリースをとりまとめました。
以下URLからご覧ください。
7月:https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/icf_mn_202107.pdf
TOPICS
エースチャイルド社のインパクト・レポートを公開
ICFでは、社会課題解決事業のインパクト評価に関する実証研究を続けています。このほど、エースチャイルド株式会社(ベンチャー会員)のFilii事業に関するインパクト評価レポートを公開しました。 Filii は、ネット上の危険から子どもを守ることを目的とし、スマートフォンの適正利用を誘導するサービスです。本レポートでは Filii の新機能「ルール管理機能」の創出価値を可視化、子どもの行動変容に対する実際の効果を分析・評価しました。
エースチャイルド社のプレスリリース:https://www.as-child.com/filii/4455
インパクト・レポート:https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2021/07/Filii_impact-report.pdf
ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(JHeC)2022の開始
経済産業省が主催する第7回「ジャパン・ヘルスケアビジネスコンテスト(JHeC)2022」の募集が開始されました。受付は2021年7月12日から8月20日です。※三菱総研は経済産業省から本事業を受託しています。
https://healthcare-innohub.go.jp/jhec2022
今月の本:『未来探究2050』(東京大学未来ビジョン研究センター、2021年3月発行、日本経済新聞出版)
未来探究2050 | 日経の本 日本経済新聞出版 (nikkeibp.co.jp)
本書では東京大学の研究者30人が、2050年の世界を各専門分野の視点から読み解いています。経済学、脳科学、素粒子物理学から、西洋美術史、仏教学まで幅広い分野で、未来社会の探求が掲載されています。「特定の未来像を描くという通常のアプローチとは異なり、多様な学問分野の知の蓄積カバーすることで30の知の、学問の未来を描き出し」(本書まえがき)ているのが特徴です。
ICF SNSのご紹介
ICFは、FacebookとTwitterでも情報発信しています。会員の皆様とのコミュニケーション、オープンイノベーションやビジネスによる社会課題解決に関心のある方への発信が目的です。ぜひフォローをお願いいたします。
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