株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsNovember 21, 2022Monthly NEWS 2022年11月号

活動報告

重点テーマの『未来共創プロジェクト(FCP)』が活動中

ウェルネス、食生活イノベーション、気候変動対応の3つのICF重点テーマでFCP(Future Co-creation Project)を開催しています。
※FCP:解決を目指す社会課題のテーマを設定し、定期的なワークショップ活動を通じて社会へのインパクト創出に向けて取り組むプログラム(参照:https://icf.mri.co.jp/activities/activities-360/)

1.ウェルネス 

第2回FCPを10月26日に開催しました。第1回の検討内容を踏まえ、①継続するモチベーションを高める健康プログラムの提供(スマートミラー、メタバースの活用等)、および②社会的健康度(健康行動や社会への貢献活動の実施状況・意欲、心の健康の保持等からなる指標)を活用した事業アイデアを取り上げ、引き続きディスカッションを行っていくこととしました。第3回は11月28日(月)の15:00-17:00に開催しますので、是非参加をご検討ください。第3回からのご参加も歓迎いたします。

■第3回プログラム
【講演:社会的健康度に関連する内容(調整中)】
 国立長寿医療センター研究所 老年学・社会科学研究センター長 島田裕之先生
講演の後、グループに分かれてディスカッションを行います。今回も前回に引き続き、 ①継続するモチベーションを高める健康プログラムの提供、および②社会的健康度のテーマに分かれて行います。
※会員限定となります

2.食生活イノベーション

第2回FCPを10月25日に開催しました。シェアダイニングの研究をされている同志社女子大学・日下菜穂子教授によるご講演と質疑応答ののち、オンラインと会場それぞれで小グループに分かれて「シェアダイニングを食生活イノベーションに活用するには?」等について議論しました。また、第1回の議論を踏まえて事務局から政策ロードマップ案を提示させていただきました。今後の議論を踏まえて政策ロードマップをブラッシュアップしていく予定です。
第3回は11/25(金)15:00-17:00に開催いたします。

■第3回プログラム
【食生活イノベーションに関連するAI/ディープラーニングについての解説】
  NECソリューションイノベータ株式会社 榎 淳哉 氏
【食生活の未来/Food Transformation -フードテックを活用したフードバリューチェーンの構築-】  
  アクセンチュア株式会社 岡村 貴充 氏
お二方からの話題提供ののち、グループに分かれてディスカッションを行います。
第3回からのご参加も歓迎ですので、是非ご検討ください。
※会員限定となります

3.気候変動

第2回FCPを10月21日に開催しました。第1回FCPでの議論を踏まえ、特に関心の高かった「個人のGHG排出量・削減行動の見える化」「魅力的なGHG削減行動メニューの提供」に関するトピックを中心に事務局から国内・国外の様々な事例を紹介し、その後、オンラインと会場に分かれ、ビジネスアイディエーションを実施しました。普段の生活や趣味に自然と取り入れられるサービスや、個人の価値観に合わせてエコな行動が選択できるような仕組みづくり等のアイデアが出ました。第3回FCPは11/30(水)15:00-17:15に開催予定で、第2回ディスカッション結果に関連するトピックを話題提供したのち、アイデアの具体化・ビジネスモデルの仮説構築を予定しています。第2回に参加されていない方もご参加いただけますので、是非ご検討ください。
※会員限定となります

インパクト起業家ストーリー 英語版も公開

社会課題にビジネスで立ち向かうには、起業家の人間力や組織としての力が求められます。起業家たちは何を想い、目指す世界をどのように実現しようとしているのか。社会課題解決に向けて奮闘する「ひと」に光を当てて、その内在的な理解や直面している課題の認知向上、ひいては社会としてのブレークスルーを加速することを狙いとして取材記事をお届けしています。⇒日本語記事一覧(23社公開中)はこちら
英語版の記事も順次公開しています。ぜひご覧ください。⇒英語版記事一覧(22社公開中)はこちら

今後の予定(11月~12月)

2022年度 ICF 中間報告会(11/17)

2022年度の中間報告会を以下の通り、開催いたします。今回は「共創活動はアクション重視へ」をキーワードにICF事務局、会員の皆さまの取り組みをご紹介いたします。皆さまの奮ってのご参加をお待ちしております。
■開催日時:2022 年 11 月 17 日(木) 15:00-16:30
■会場:三菱総合研究所4階(千代田区永田町2-10-3)
    ※オンライン(Zoom)での参加も可能です。
■ プログラム(概要)
・基調講演:「イノベーションを推進するために~生物規範工学の視点をとりいれて~(仮題)」
    三菱総合研究所 研究理事 亀井 信一
・2022年度上半期 活動報告:ICF事務局
・「ビジネスアクセラレーションプログラム(BAP)2022のご報告」:ICF事務局
・「ICF会員の共創活動/ICFへの期待について」:各会員からのピッチ
 ※閉会後、会場にて交流会を開催予定
 ※プログラムの詳細はこちらから https://icf.mri.co.jp/activities/activities-9445/

ICF-Business Acceleration Program2022(BAP)最終審査会(12/9)参加申込開始

ICF-Business Acceleration Program2022(BAP)最終審査会を以下の通り、開催いたします。BAP2022 の応募総数は147提案に上り、2回の審査を経て、10月中旬にファイナリスト7チームを選出しました。 現在は、最終審査会に向けて、MRI研究員・コンサルタントにより、ファイナリストのビジネスアイデアをブラッシュアップしています。今後、ICFアドバイザー鎌田氏による公開メンタリングも実施予定で、社内外のリソースを活用しながら、ビジネスアイデアの事業化・事業拡大を目指しています。いずれのファイナリストも、重要かつ大きな社会課題に挑み、ビジネスによる持続性ある解決策の実現にこだわった提案となっておりますので、どうぞご期待ください!

 ■日時:2022年12月9日(金)13:30~17:30(開場:13:00)
 ■配信方法:インターネットライブ配信、共創会員は上限2名までリアル参加ご招待
 ■参加予定者:ファイナリスト及びICF会員、その他弊社ご招待企業・個人
 ■プログラム:(予定) 
 13:00    開場
 13:30-13:35 開会挨拶、オープニングムービー
 13:35-16:00 最終審査会(ファイナリスト7社によるプレゼンテーション)
 株式会社New Ordinary、UPWARD 株式会社、株式会社テイラーワークス、株式会社Study Valley、
 株式会社ninpath、UNTRACKED 株式会社、株式会社安斉管鉄 
                 
 16:00-17:00 オーディエンス投票・ICF活動紹介
 17:00-17:30 結果発表・閉会挨拶
 ※閉会後にリアル参加者様は18:30までの非公開ネットワーキングを予定

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の10月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2022/11/icf_mn_202210.pdf

社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
◆プライバシーテックスタートアップのAcompany、ホワイトペーパー『スマートシティにおけるプライバシー保護に関する課題』を無料公開|株式会社Acompanyのプレスリリース (prtimes.jp)

◆家電利用データで介護の質向上 電力センサーを用いた居宅内モニタリング実証事業を実施|豊中市のプレスリリース (prtimes.jp)

◆【人的資本ランキング2022】伊藤忠商事、リクルートホールディングス、三菱商事が上位にランクイン|サステナブル・ラボ株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

◆ユニファ、ライフイズテック、READYFOR、ヘラルボニー、五常など23社で「インパクトスタートアップ協会」を設立!|ヘラルボニーのプレスリリース (prtimes.jp)

◆One Concern、気候変動などのレジリエンスを分析するためのデジタルツインを日本で提供開始|One Concern 株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

TOPICS

今月の本:『Leaders Eat Last』(Simon Sinek、2014年1月発行)※未邦訳

コロナ禍を経て、多くの専門家や企業が従来のワークライフ、ワークカルチャーを懐疑的な目で見直しています。さまざまな人々が変化を受け入れやすくなった今、企業はリモートワークへの移行だけでなく、他の変化にも目を向けています。 

サイモン・シネック著「Leaders Eat Last」は、コロナ禍の前に出版された書籍ですが、利己的な「利益優先」モデルと、より生産的な環境を育むためにリーダーの犠牲を伴う「支援型」モデルの違いについて論じています。本書のタイトルは、「海兵隊では、分隊長は隊員全員が食事をとるまで席を立たない」という考えからきています。
多くのアメリカ企業やビジネスリーダーは「利益優先」モデルに陥りがちですが、より理想的なのは「支援型」モデルです。

シネック氏は、米軍の成功の要因をリーダーとチームの緊密な関係にあるとし、従業員がサポートされ、幸せであると感じることを重視した企業の成功事例を複数紹介しています。人間の欲望の進化生物学に関する記述に不正確な箇所もありますが、本書は現在標準的なアメリカの企業モデルを変えようとしている「カウンターカルチャー」の素晴らしい例と言えるでしょう。 

日本とアメリカではビジネス文化が大きく異なるため、日本のビジネスリーダーはシネック氏の提案だけでなく、本書で紹介されているアメリカのビジネスモデルの例からも学ぶことが多いと思います。また、本書が推奨するリーダーとメンバーの人間関係は、多くの日本人読者にとってすでに馴染みのあるものだと思います。 

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