株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsFebruary 01, 2023Monthly NEWS 2023年1・2月合併号

活動報告

実効性あるリスキリングの進め方 -プラチナキャリアの実装を目指して-
(プラチナキャリアセミナー 1月12日(木)開催

ICFでは従来より「長期的視点」「自律的な学び」「社会課題解決」の3つを特徴としたプラチナキャリア人材の必要性を提唱してまいりました。昨今、企業の持続的発展に向けてリスキリングが必要と言われています。リスキリングを実際に行うのは従業員であり、新しいことを学ぶには困難が伴います。このような困難を克服するうえでは、現在置かれている社会状況に鑑み、長期的な視点で自律的に学んでいく人材、すなわちプラチナキャリア人材が求められています。
今回、リスキリングの実効性を高めるためのヒントをご提供するセミナーを開催しました。厚生労働省人材開発統括官付参事官(人材開発政策担当)宇野禎晃様から厚労省の人材開発施策の現状と今後の方向性のご講演を、一般社団法人ジャパン・リスキリング・イニシアチブ代表理事後藤宗明様からは、リスキリングの必要性や推進に必要な7つのアクションをご講演いただきました。続いて、プラチナキャリア・アワード事務局より企業と社員からみたリスキリングの現状分析、プラチナキャリアの必要性に言及しました。当日は会場、オンラインで約100名の方にご参加いただきました。ご参加いただきました方には厚く御礼申し上げます

現在第5回プラチナキャリア・アワードの募集を行っております。多くの企業にご応募いただけますよう、よろしくお願いいたします。

インパクト起業家ストーリー#25公開

社会課題にビジネスで立ち向かうには、起業家の人間力や組織としての力が求められます。起業家たちは何を想い、目指す世界をどのように実現しようとしているのか。社会課題解決に向けて奮闘する「ひと」に光を当てて、その内在的な理解や直面している課題の認知向上、ひいては社会としてのブレークスルーを加速することを狙いとして取材記事をお届けしています。⇒記事一覧(25社公開中)はこちら
新たに「気候変動から海の豊かさを守る」株式会社ビーコンの記事を公開しました。ぜひご覧ください。

海外スタートアップ動向の公開

ICF事務局が注目する海外のスタートアップをサイト上でご紹介しています。6分野(ウェルネス、水食料、エネルギー環境、モビリティ、防災インフラ、教育人材育成)の社会問題を中心に、さまざまな社会課題解決型事業に取り組む海外事例を取り上げます。現在、代替肉、ブロックチェーン、依存症治療、そしてアート振興の4テーマを掲載しています。是非ご覧ください。
⇒記事一覧はこちら

重点テーマの『プロジェクト』が活動中

ウェルネス、食生活イノベーション、気候変動対応の3つのICF重点テーマでFCP(Future Co-creation Project)を開催しています。
※FCP:解決を目指す社会課題のテーマを設定し、定期的なワークショップ活動を通じて社会へのインパクト創出に向けて取り組むプログラム(参照:https://icf.mri.co.jp/activities/activities-360/)

1.ウェルネス

第4回FCPを1月19日に開催しました。これまでの議論も踏まえて①自然に行動変容を促す健康プログラムの提供、および②社会的健康度(健康行動や社会への貢献活動の実施状況・意欲、心の健康の保持等からなる指標)を活用した事業アイデアを取り上げ、ディスカッションを行いました。 第5回は2月22日(水)に開催し、今年度の議論の取りまとめを行います。詳細は改めてご案内いたします。

2.食生活イノベーション

第4回FCPを1月18日に開催しました。当日は株式会社エスケアの根本様から「健康を意識しなくても誰もが健康でいられる社会を創る」と題して塩に関する基礎知識から「ESGと食の未来」まで幅広い話題提供をいただきました。質疑応答ののち、下記3つのテーマごとのグループに分かれてのディスカッションを行いました。
①食べ物&飲み物のパーソナライズ・レコメンドシステム(アプリ/3Dフードプリント/カトラリー/トイレ/スマートミラー)
②シェアダイニングの実現(マンション/スーパー/保育園/公民館/リモート会食)
③食卓チャットボット(食育・コミュニケーション・メニュー提案・減塩プロモーション)
第5回(最終回)は2/16(木)に開催いたします。詳細はあらためてご案内いたします。

3.気候変動

第4回FCPを12月19日(月)に開催しました。第4回FCPではグループに分かれて、第3回FCPで特定した事業仮説に対して、課題の重要性・ソリューションの提供可能性・マネタイズ等の観点からビジネスとしての成立性を議論しました。第4回の終了後、テストマーケティングの一環として、事務局主導で生活者市場予測システム(mif)を用いた生活者アンケート調査を実施し、当結果を踏まえた事業仮説の検証、ブラッシュアップを行いました。
第5回FCPは1/25(水)に開催し、これまで議論してきた事業仮説の発表・参加者全体でのディスカッション機会を設け、その後簡単な懇親会を行いました。5回の議論結果を踏まえた判明点をInsight Reportとして後日共有いたします。

今後の予定(2月~3月)

DEMODAYの開催(3/10)

ICFでは社会課題の解決策をマルチステークホルダーによるオープンイノベーションで共創・社会実装し、コレクティブインパクトの創出を目指して活動してきました。今回、その一環として今年度で8回を迎えたBAPのファイナリストとの共創事業の取組、およびMRIが関わるスタートアップ連携・共創の取組など、これまで培ってきた実績を広くスタートアップ・エコシステムを構成する皆様に紹介するため、「MRI DEMODAY 2023」を開催いたします。会員の皆さまのご参加をお待ちしております。

■開催日:2023年3月10日(金)14:00~18:30(ネットワーキング含む)
■会場:大手町三井ホール(オンラインウェビナー併用ハイブリッド形式) 
■主催:三菱総合研究所・未来共創イニシアティブ(ICF)
■参加費用:無料(現地参加先着200名)
■対象:社会課題解決型ビジネスに関与している方、スタートアップの方、事業会社でオープンイノベーションに関与している方、自治体、官公庁、大学等で新規事業・オープンイノベーション・産官学連携等の活動に関与している方、スタートアップ支援活動に関与している方 など
■プログラム
・キーノートスピーチ ~国内外のイノベーションエコシステムの動向(仮)~
 各務 茂夫 氏 東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 教授/                
 一般社団法人日本ベンチャー学会会長/ICFアドバイザー
・MRIのスタートアップ連携・共創活動紹介
・ICF/BAPのスタートアップ共創活動紹介
 登壇予定:BAP2022ファイナリスト(五十音順)
 UPWARD株式会社/株式会社安斉菅鉄/UNTRACKED株式会社/株式会社Study Valley/
 株式会社テイラーワークス/株式会社NewOrdinary/株式会社ninpath
・パネルディスカッション  ~イノベーションエコシステムにおける社会課題解決とは(仮)~
 石井 芳明 氏 経済産業省経済産業政策局新規事業創造推進室長
 名倉 勝 氏 CIC Japan合同会社 ゼネラル・マネージャー 
 各務 茂夫 氏 東京大学大学院工学系研究科 技術経営戦略学専攻 教授/
 一般社団法人日本ベンチャー学会会長/ ICFアドバイザー
 他、スタートアップ関係者調整中
・ネットワーキング(現地のみ)
■申込先:https://eiicon.net/about/mri_demoday2023/ (※1/27時点 先行オープン版Webサイト)

会員資格の更新  

2023年度のICF活動が2023年4月からスタートいたします。
会員資格は自動更新となっておりますので(※)、特段の追加手続き等は不要です。
会員区分の変更(例:一般会員→共創会員)をご希望される場合、諸事情等により会員資格の継続をご希望されない場合は、お手数ながら2月28日(火)までにICF事務局( icf-inq@ml.mri.co.jp )までご一報頂けますようお願いいたします。
期日までにご連絡がない場合は、引き続き現在の会員区分でのICFへのご参加を了承いただいたものとさせていただきます。
※ 「未来共創イニシアティブ会則」の第16条(会員資格の有効期間)https://incf.smktg.jp/static/upload/incf.smktg.jp/seminar/379/shared/pdf/icf_kaisoku.pdf

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の12月、1月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2023/01/icf_mn_202212.pdf
https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2023/01/icf_mn_202301.pdf

社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
【BAK 共創事例】「子育て家庭向けコミュニティの拡大・活性化」と「人と人の繋がり×循環型社会×地域経済活性化」を目指す実証実験を開始!|eiicon companyのプレスリリース (prtimes.jp)

保育士・助産師がオンラインで子育てを支援する「ともいく相談サービス」2023年1月、運用スタート|トモイク株式会社のプレスリリース (prtimes.jp) 

やみつき体感ロボット「甘噛みハムハム」シリーズ累計販売数、3万匹突破!|ユカイ工学株式会社のプレスリリース(ux-xu.com) 

神戸発ベンチャー企業T-ICUが開発途上国への技術協力として世界初12か国14病院への実施を達成|T-ICUのプレスリリース (prtimes.jp)

「地方創生×脱炭素」地域由来のカーボンクレジットでカーボンニュートラル/オフセット商品企画サービスを提供開始!既存商品・サービスのリブランディングで、地方創生と脱炭素を促進!|株式会社テックシンカーのプレスリリース (prtimes.jp)

TOPICS

今月の本:新・ラグジュアリー 文化が生み出す経済 10の講義-
(安西洋之  (著)、中野香織  (著) 、2022年3月発行、出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス) )

皆さんは、ラグジュアリーと聞くと、どのようなイメージを持たれますか?元来、ラグジュアリーとは誘惑的で煌びやかなものであり、「豊かさの象徴」として捉えられてきました。
一方、ラグジュアリーには、先鋭的な価値創造によって新しい文化を創造し、時代を導いてきた歴史があります。本書でいう新しいラグジュアリーは、これからの社会に豊かさを与える「ソーシャルイノベーション」を対象とします。
私たちは、地球温暖化や貧困・難民、ジェンダー格差など多くの社会問題に直面しております。これらの社会問題を解決せずに、豊かな社会をつくることはありえません。アントレプレナーやイントラプレナーにとって、「これからの時代のラグジュアリーとは何か」を問うことこそが、新しいビジネスの創出に繋がるのではないかと思います。本テーマに馴染みのない皆さんにもご一読頂き、新たな着想を得ていただければ幸いです。

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