社会課題研究2021の動き
ICF事務局では、社会課題研究に関する複数のプログラムを並行して運営しています。2021年度版(次号)の「社会課題リスト」は、2022年3月の発行を目指して編集作業を進めています。
社会課題レポート第1弾(ウェルネス、防災インフラ)の公開
本年度から、冊子として版を重ねる「社会課題リスト」(年刊)に先行して、特定分野のリストを「社会課題レポート」の形で、年3回程度、ICFウェブサイトに掲載します。
9月9日にはその第一弾、ウェルネス・防災インフラ編をICF会員限定で公開いたしました。
各社会課題や技術・規制動向をアップデートし、新規課題も追加しています。ウェルネス分野では、「女性の健康リスクが増大」「孤独・孤立による弊害の深刻化」、防災インフラ分野では「サイバー攻撃の増加・深刻化」を新たにとりあげました。ICF会員の皆さまには別途URLをお知らせしております。
社会課題リスト解説セミナー第2回水・食料(8月26日)
本年6月から、社会課題リストの内容を分野毎に解説する「セミナー」をシリーズで開催しています。第2回(8月)は、「水・食料分野」をとりあげ、2020年度版の内容解説とともに、2021年度版に掲載予定の新たな課題も紹介しました。
56名の方に参加いただき、チャットや終了後のネットワーキングタイムを通して、多くの貴重なご意見をいただきました。例えば、「野菜等の食品は均一化できないため、一定のロスが出るのは仕方ない。そのロスをいかに価値の高い資源に変換するかがポイントになる」「水資源利用を効率化する、より精密な農業が求められる」などのコメントがありました。
社会課題リスト解説セミナー第3回エネルギー・環境(9月16日)
第3回は、「エネルギー・環境分野」の内容を解説します。
■開催概要
- 2021年9月16日(木)15:30~16:45(Zoom開催)
- 対象:ICF会員の皆様
- 定員:80名
■プログラム
15:30 | 開会、社会課題リスト2020年度版の解説及び2021年度版で扱う新規課題も解説 |
<エネルギー・環境分野の課題解説> ・エネルギー供給の持続可能性への不安 ・民生・産業部門の電化・省エネが不十分 ・家庭での省エネ、脱炭素が不十分 ・資源のリサイクル、有効利用が不十分 | |
16:20 | 質疑応答 |
16:45 | 閉会、ネットワーキングタイム(任意参加。引き続き、議論及びネットワーキング) |
■お申込み
参加お申込みはこちらからお願いします:https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/2918
未来共創プロジェクト(FCP)の動き
行動変容FCP(講義編)の開催
社会課題の解決を図るうえで大きなハードルは、解決に向けて多くの関係者に実際に行動を起こしてもらうこと、すなわち「行動変容」です。例えば、生活習慣病の改善や介護予防には、当事者が健康改善に向けて行動変容を実践することが必要です。
本FCPは、開催を予定している全5回を通じて、専門家の方々の講義から理解と知見を深めると同時に、ご関心の高い会員の皆様のネットワーキングを進めることを目的としています。
第1回(8月5日)は、大竹文雄先生(大阪大学感染症総合教育研究拠点・特任教授)から、最近話題の「ナッジ」を中心にお話を伺いました。
第2回(9月3日)は、栗原一貴先生(津田塾大学 学芸学部情報科学科 教授)から「行動変容のためのゲーミフィケーション」を中心にお話を伺いました。講義後には「ゲーミフィケーションの活用を身近な事例で考える」ワークショップを行い、参加者同士で、より具体的なアイデアを出し合う意見交換をしました。
第3回は、10月6日(木)に開催予定です。詳細は改めて、近日ご案内いたします。
今後の予定(9月~10月)
自治体クラウドファンディング研究会(9月15日)
「自治体クラウドファンディング」をテーマに連携研究会を開催、地域の課題解決にクラウドファンディングを用いる可能性や手法を議論します。※連携研究会は、様々な社会課題解決を目指して三菱総合研究所の事業部門が主体となって立ち上げ、ICF会員の皆様と連携しながら進めていく研究会です。産学官の有識者から、自治体における資金調達方法の整理やクラウドファンディングの実例、運営事業者の支援内容を講演していただき、パネルディスカッションではご参加の皆様の質問にお答えします。
自治体クラウドファンディング研究会
~令和の新スタンダード・クラウドファンディングによる地域課題解決の効果と実例~
■開催概要
・2021年9月15日(水)15:30~17:30(Zoom開催)
・対象:自治体関係者(クラウドファンディングに興味がある方)
・定員:100名
■プログラム
15:30 | 開会、三菱総合研究所の取組のご紹介 |
15:45 | 講演 神戸大学大学院経営学研究科 保田 隆明 教授 自治体の資金調達方法とクラウドファンディング(タイトル未定) |
16:15 | 講演 宇和島市 岩村 正裕 様 宇和島市でのガバメントクラウドファンディング実例紹介(タイトル未定) |
16:35 | 講演 株式会社CAMPFIRE 照井 翔登 様 自治体クラウドファンディングの支援内容(タイトル未定) |
16:55 | パネルディスカッション、Q&A (ファシリテーター:三菱総合研究所 経営イノベーション本部 松田智生) |
17:30 | 閉会 |
■詳細
参加お申込み:https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/2885
セミナープログラム・本研究会の詳細:https://icf.mri.co.jp/activities/activities-4132/
ヘルスケアイノベーション研究会 2021年度オープニングセミナー(9月22日)
「ヘルスケアイノベーション研究会」は、プラチナ社会研究会の分科会「ヘルスケアイノベーション協議会」からリニューアルして活動を続けます。
リニューアルの第一弾として、「拡大するヘルスケア分野の新たな潮流 ~ウェルビーイングの実現という新たな評価軸~」と題したオープニングセミナーを開催します。
■開催概要
- 2021年9月22日(水)15:00~17:00 ウェビナー形式
- 対象:ICF会員、旧「ヘルスケアイノベーション協議会」参加企業・研究機関・自治体
- 定員:100名
■プログラム
(1)基調講演:ヘルスケア分野における政府の研究開発のあり方と今後の施策 内閣府 健康・医療戦略推進事務局 参事官 吉屋拓之 様 |
(2)論点整理:ヘルスケアサービスの普及は社会課題を解決するのか? ~ウェルビーイングを“評価” する~ 三菱総合研究所 政治・経済研究センター 主席研究員 藤井倫雅 |
(3)話題提供:ヘルスケア分野の新たな研究開発 |
①「業界コラボヘルス」による生産性向上の実証 ~健康経営は“個人戦”から“団体戦”へ~ 三菱総合研究所 ヘルスケア・ウェルネス産業グループ 主席研究員 大橋毅夫 |
②食×ウェルビーイング ~FoodTechからLifestyleTechへ~ 三菱総合研究所 ヘルスケア・ウェルネス産業グループ 主任研究員 谷口丈晃 |
■詳細
参加お申込み:https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/2720
セミナープログラム・本研究会の詳細:https://icf.mri.co.jp/activities/activities-4032/
Co-Creation Day ~2021年度 秋の総会~(仮称)(10月26日)
4月に開催したICF設立総会の「秋」バージョンとして、”Co-Creation Day”を開催し、事務局より上半期の活動実績と今後の活動計画をICF会員の皆様にご報告いたします。会員企業から社会課題解決への取り組みに関する方針やICF活動への期待をご紹介いただく時間も設ける予定です。詳細はあらためてご連絡いたします。
日時:10月26日(火)15:00~16:45 ※オンライン開催
会員ニュース
一般会員(ベンチャー企業)の8月のプレスリリースをとりまとめました。
以下URLからご覧ください。
8月:https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2021/08/icf
TOPICS
今月の本:『進化思考』(太刀川英輔、2021年4月発行、海土の風)
本書では、本来、だれの中にもある創造性を発揮する思考法として「進化思考」を提唱しています。生物の進化のように「変異」と「適応」の二つのプロセスを繰り返すことが、創造性の発揮に結びつくとされています。
進化思考を身につけるための「進化ワーク」が50種類紹介され、短時間の10分でできるワークがある一方、じっくりと60分かけるワークもあります。生物の進化から学び、社会課題解決に向けたイノベーションを起こす思考を実践できるように、ワークに挑戦してみると面白いかもしれません。
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