株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsFebruary 16, 2022Monthly NEWS 2022年2月号

社会課題研究2021の動き

冊子として版を重ねてきた「社会課題リスト」(年刊)に先行して、今年度から分野別のリストを「社会課題レポート」の形で、年3回に分けてICFウェブサイトに掲載しています。 これまでに4分野(ウェルネス、防災インフラ、水食料、エネルギー環境)の日本語版レポート、及び2分野(ウェルネス、防災インフラ)の英語版レポートを公開しました。
※会員の皆さまにはURLとPWを別途メールでお送りしております。
3月上旬には残り2分野(モビリティ、教育人財育成)の社会課題レポートの公開、3月下旬には合冊版「社会課題リスト 2021-2022」の公開も予定しています。ご期待ください。
社会課題リストの公開後には、6分野の社会課題をICF事務局から解説し、会員の皆さまとグループに分かれて議論する社会課題ディスカッションも予定しています。詳細は改めてご案内いたします。

行動変容FCP (実践篇)

1月から実践編スタート

社会課題の解決を図るうえでの大きなハードルは、多くの関係者が日々の行動を実際に変えること、すなわち「行動変容」です。例えば、生活習慣病の改善や介護予防には、本人が自分の健康維持を意識し、行動変容を実践することが欠かせません。本FCPでは、2021年開催の「講義編」に続く「実践編」として、下記3テーマを対象に行動変容を引き起こす方策をワークショップ形式で議論しています。
1.行動拡張 ~デジタルとともに、街に出よう。そして社会とつながろう~
2.メンタルケアへの行動変容 ~ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ~
3.「自律的なキャリア形成」の第一歩を踏み出すには

第1回(1月21日開催、17名参加):対象のテーマごとに、誰のどのような行動を促したいか、行動を阻害する要因・促進する要因を議論しました。
第2回(2月4日開催、15名参加):第1回の議論を踏まえ、テーマごとに、実際に行動を起こすためのアイデアだしを行いました。

今後は、三菱総研の生活者市場予測システム(mif)上でアンケート調査を行い、アイデアの有効性を検証する予定です。第3回は3月11日(金)、第4回(最終回)は3月25日(金)を予定しています。
※本FCPへの参加お申し込みは締め切っております。ご了承ください。

活動報告

社会課題ディスカッション「心理的安全性を考える」(2月1日)

2月1日に社会課題ディスカッション「心理的安全性」の第1回をオンラインで開催しました。「心理的安全性」は、ハーバード大学のエイミー・C・エドモンドソン教授が1999年に提唱したもので、「チームの他のメンバーが自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態」と定義しています。ウィズコロナでのチーム形成が求められる今、再び脚光を浴びている考え方の一つです。
当日は4つのグループに分かれ、自分たちの職場に心理的安全性が備わっているか、また心理的安全性を確保するための課題について議論しました。

第2回は3月1日(火)開催を予定しています。
<ディスカッション内容>
◇第1回ディスカッションの振り返り
◇心理的安全性の確保に向けた方策
◇まず、何から始めると良いか

法律事務所ZeLo共催セミナー・スタートアップファイナンス(2月9日)

法律事務所ZeLo・外国法共同事業様( https://zelojapan.com/ )との共催で、スタートアップが事業で直面する大きな課題である、資金調達や規制対応に関わるセミナーを2回シリーズで開催しております。同所ではこれまで多くのスタートアップに対して様々な法的アドバイスを提供し、事業の加速および拡大成長を支援されています。

第1回(2/9)はスタートアップファイナンスをテーマに、資金調達に向けた心構えから契約手段の具体的な話まで、実例を交えて紹介いただきました。終了後には講師と個別に直接お話するセッションを開催し、参加者がじっくりと相談する機会にもなりました。

第2回(3/8)は「スタートアップにおけるパブリックアフェアーズの重要性」をテーマに開催いたします。パブリックアフェアーズとは社会の機運醸成・ルール形成のために政府・社会へ働きかける活動です。企業が新規事業を立ち上げるうえで本活動の重要性が高まっており、本セミナーではその具体的な方法を解説いただきます。
<内容>
◇ 企業(特にスタートアップ)におけるパブリックアフェアーズの重要性及び手法
◇ グレーゾーン解消制度・規制のサンドボックス制度等の関連制度の概説及び実例紹介

「ユニーク人財を対象としたダイバーシティ&インクルージョン研究会」(1月28日)

三菱総合研究所では、東京オリンピック・パラリンピックの開催決定直後の2014年に「レガシー共創協議会」を設立し、東京2020大会のレガシー創出に向けた調査・提言、事業具体化等の活動を進めてきました。1月26日には、今後の社会課題解決・社会変革につながる三つのレガシーの必要性を提言しました。
①アスリート等の社会での活躍
②ダイバーシティ&インクルージョンの浸透・新常態化
③社会・組織の意思決定プロセスの多様性・透明性
※詳細:https://www.mri.co.jp/news/press/20220126.html

本研究会は提言内容を社会に実装することを目指して設立し、1月28日にキックオフを行いました。
<実施内容>
1.東京2020大会のレガシー創出に向けた提言
2.今後取り組む予定の「アスリートのセカンドキャリア支援事業」のご紹介
3.パネルディスカッション(大和シルフィード大多和社長vs日体大横田准教授)
当日の参加者には当社が作成した「ダイバーシティ&インクルージョン ハンドブック」を配布しました。第2回の研究会は4月頃の開催を予定しております。詳細は改めてお送りいたします。

今後の予定(2月~4月)

2022年度mifオープニングWEBセミナー(3月3日)

三菱総合研究所は、2011年より国内最大規模の生活者情報データベースサービス「生活者市場予測システム(mif:Market Intelligence & Forecast)」の提供を開始し、様々な会員企業の皆様にご利用いただいております。このたび、「生活者市場予測システム」の2022年度サービス(2022年4月~)の詳細をご紹介するセミナーをmif会員・ICF会員向けに下記の通り配信いたします。
お申込み方法は改めてメールでご案内いたします。
       
日時: 2022年3月3日(木)15:00~16:15
開催方式: オンライン(Zoom)
プログラム:
1.mif2022サービス開始にあたって
 未来共創本部本部長  須崎 彩斗
2.講演:2極化するZ世代 -Z世代のライフスタイルを読み解く-
 未来共創本部 主席研究員 高橋 寿夫
3.mif2022サービスのご案内
 エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ株式会社 データサイエンス事業部
4.質疑応答
5.閉会ご挨拶
 エム・アール・アイ リサーチアソシエイツ株式会社 データサイエンス事業部部長 渡邊 智彦

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の1月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2022/01/icf_mn_202112.pdf

今月の新規会員
1月にICFに参画された新規会員は以下の通りです。
株式会社エイシング(ベンチャー)
• 株式会社ヘラルボニー(ベンチャー)
※会員一覧はこちらをご覧ください(総会員数:564)
https://icf.mri.co.jp/member/

TOPICS

今月の本:『2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ』
(ピーター・ディアマンディス、スティーブン・コトラー著、2020年12月発行、NewsPicksパブリッシング)

進化するテクノロジー(例えば人工知能)が、同じく進化する別のテクノロジー(例えば拡張現実)と合わさったとき、何が起こるのか?テクノロジーの「コンバージェンス(融合)」によって、世界の変化のスピードは一気に加速しています。
買い物の未来、広告の未来、エンターテイメントの未来、教育の未来、医療の未来…。様々な分野における、この先10年の近未来を解説する刺激的な本です。

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