株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsMay 10, 2022Monthly NEWS 2022年4・5月合併号

ご挨拶

「未来共創イニシアティブ(ICF)」発足2年目を迎えました。4月15日に開催したICF総会には多くの皆さまにご参加いただき、御礼申し上げます。総会後は久しぶりに交流会をリアルで開催しました。久しぶりに対面でお会いした方、オンラインで何度もお会いしたものの初めて対面でお会いできた方も多く、実際にお会いして近況報告や意見交換をすることの価値を再認識いたしました。

2022年度のICF活動は新型コロナウイルス感染状況を踏まえつつ、ハイブリッドの機会を増やしていきたいと考えております。社会課題ワークショップやBAP2022、各種セミナーや研究会を開催してまいりますので、引き続きICF会員の皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

株式会社三菱総合研究所
未来共創イニシアティブ
  事務局長 須崎 彩斗

<2022年度年間活動計画(予定)>

ICF Monthly NEWSとは

ICFの活動報告・活動予定をICF会員の皆さまと共有するため、月に1回程度「Monthly News」をメール配信しております。会員限定の情報を除き、同内容をICFサイトでも一般公開しています。ICF主催セミナーやイベントなどのお知らせのほか、会員企業・団体の注目ニュースや会員の皆さまにぜひ知っていただきたいトピックスなどを取り上げていきます。

活動報告

ICF総会 開催報告(4月15日開催)

オンライン・会場のハイブリッド形式で開催したICF総会には、会員企業・団体を中心に150名を超える皆さまにご参加いただきました。
当日は三菱総合研究所・小宮山理事長の基調講演「プラチナ社会の実現~バックキャスティングの合理性~プラチナ社会の実現を目指して」を皮切りに、ICF設立後1年間の総括および今期の活動方針を事務局からご紹介したほか、共創会員からの活動事例紹介、ベンチャー会員の取り組み紹介等も実施しました。

終了後のアンケートでは、「基調講演に気づきが多かった」、「これまでオンラインでの参加でしたが、実際にお顔を拝見してリアルにお話が出来て非常に良かった」「社会課題解決に向けた心強い味方と確信できた」などの多くのポジティブなご意見をいただきました。
当日のアーカイブ動画や発表資料の一部を会員限定で公開中です。

2021年度版社会課題リストを公開 -「100億人が100歳まで豊かに暮らせる持続可能な社会の実現」に向けて

「イノベーションによる解決が期待される社会課題一覧」(以下 社会課題リスト)2021年度版をICF会員の皆さまに3月末に先行公開し、4月21日に一般公開しました。第5版となる今回は、新しい着眼点「ダイバーシティ&インクルージョン」や、「DXがもたらす負の要素」、「ポストコロナ社会に予想される変化の兆し」など、新たな視点を追加しました。
表紙にはICF会員・株式会社ヘラルボニーの契約アーティストである笹山勝実さん(福島県unico/はじまりの美術館 在籍)のアート作品(作品名:「無題」)を掲載しました)。
プレスリリース:2021年度版社会課題リストを公開https://www.mri.co.jp/news/press/20220421.html
社会課題リストをご希望の方はこちらからお申し込みください。https://incf.smktg.jp/public/application/add/641

社会課題リスト解説動画(防災インフラ、教育人材育成分野)の配信を開始

社会課題リストの内容をわかりやすく解説した動画を配信しています。一つの社会課題テーマにつき10分程度で、問題・課題・技術動向・規制動向の順で解説しています。
既に会員の皆さまにご案内済みの「ウェルネス」「水・食料」「エネルギー・環境」「モビリティ」分野に続き、「防災・インフラ」「教育・人材育成」分野で計8本の動画を公開しました。ぜひご覧ください。これで社会課題リストに掲載しているすべての問題についての解説動画がでそろいました。 ※現在はICF会員に限定して公開しています。
<防災・インフラ>
・「自然災害に対する備え・対応が不十分」
・「社会インフラのマネジメントが不十分」
・「空き家の増加がもたらす都市荒廃」
・「サイバー攻撃の増加・深刻化」
<教育・人材育成>
・「時代が求めるスキルの習得が不十分」
・「学び直しを行う社会人が少ない」
・「フィルターバブル=情報の氾濫と偏り」
・「人財のダイバーシティが不足」

行動変容FCP (実践編) 第3回(3月11日)、第4回(3月25日)

社会課題の解決を図るうえでの大きなハードルは、多くの関係者が日々の行動を実際に変えること、すなわち「行動変容」です。本FCPでは、下記3テーマを対象に行動変容を引き起こす具体的な方策をグループに分かれて議論してきました。
1.行動拡張 ~デジタルとともに、街に出よう。そして社会とつながろう~
2.メンタルケアへの行動変容 ~ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ~
3.「自律的なキャリア形成」の第一歩を踏み出すには
第3回(3月11日)はアンケート調査結果を踏まえた行動変容アイデアのブラッシュアップを行い、最終回となる第4回(3月25日)は行動変容アイデアのFCP内での全体共有会を行いました。本FCPは終了しましたが、その後も参加者の方から最終プレゼン内容への追加アイデアのご意見を複数いただいています。本FCPの最終とりまとめを追って公開予定です。アウトプットを活用できるよう、事務局でも引き続き検討をしてまいります。

プラチナキャリア・アワード

プラチナキャリア(長期的視点を持ち、自律的に学び続け、社会に貢献するキャリア)の周知・浸透を目的として、そのキャリア形成を支援する企業を表彰する「プラチナキャリア・アワード」第4回を実施します。4月20日に審査委員会を開催いたしました。6月17日に表彰式/記念シンポジウムを開催する予定です。詳細は改めてご案内いたします。

社会課題ディスカッション「心理的安全性」 レポート公開のご案内

2月、3月に開催した社会課題ディスカッション「心理的安全性を考える」には多くのICF会員の皆さまにご参加いただきありがとうございました。当日の議論内容を掲載したレポートを公開いたしましたので、ぜひご覧ください。
https://icf.mri.co.jp/activities/activities-6493/

今後の予定(5月~7月)

社会課題ワークショップ(5月24日、6月29日、7月8日)

最新の「社会課題リスト 2021年度版」に則して、社会課題ワークショップを3回のシリーズで開催いたします。6分野の社会課題をICF事務局から解説した後、参加者の皆さま同士でグループに分かれて議論するプログラムを予定しています。詳細は改めてご案内いたします。

BAP2022募集開始(7月)

8回目の開催となる「ビジネス・アクセラレーション・プログラム(BAP)2022」、社会課題解決に向けたビジネスアイデアの募集を7月から開始します。スタートアップとの共創を通して、社会課題解決ビジネスの創出、社会実装に繋げていくため、今年も新しい企画を検討しておりますので、ご期待ください。

新しい資本主義とベンチャーの資金調達・エグジット(5月26日)
  ~インパクト投資・IPOについて考える~

財務的リターンと社会的目標を達成するベンチャーへ投資を行う「インパクト投資」が注目されています。本セミナーでは、インパクト投資家と実際に投資を受けたベンチャーからインパクト投資の実態をお話しいただき、その先の「インパクトIPO」の可能性を考えます。
日時:2022年5月26日(木)13:00~14:30
開催方式:オンライン(Zoom)

企画業務DX研究会(5月11日)

共創会員限定の企画として、「企画業務DX研究会」を5月11日から開催します(全6回)。本研究会では、デジタルツールの活用も含めた企画部の“ニューノーマルの働き方”を参加者で模索します。社会課題解決に資する新規事業への取り組みを加速するような知見が得られることが期待されます。

ユニーク人財を対象としたD&I研究会 第2回(5月12日)

先般、三菱総合研究所は、「ユニーク人財を対象としたダイバーシティ&インクルージョン研究会」を発足しました。「ユニーク人財」とは、アスリートやアーティストなど、一般とは異なるキャリアを歩んできた方々を指します。
第1回の研究会(1月)に続く今回は、企業が元プロサッカー選手を採用し仕事を共にした実例をもとに、期待と課題等について当事者を招きパネルディスカッションを行います。
社会課題解決やダイバーシティ&インクルージョン、アスリートの採用などにご関心のある皆さまのご参加をお待ちしております。※今回からのご参加でも問題はありません。
日時: 2022年5月12日(木) 13:00~15:00
開催方式: オンライン(Zoom)

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の3月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2022/04/icf_mn_202203.pdf

社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
◆東日本大震災がきっかけで生まれたスマホで買える太陽光発電所「CHANGE(チェンジ)」、たくさんの”ひとり”の力で100基目となる太陽光発電所を販売開始 │ 株式会社チェンジ・ザ・ワールド (ctws.jp)

◆1年半で全国200以上の自治体が導入。空き情報配信プラットフォーム「VACAN」を通して、13,000箇所以上の避難所の空きをマップ上に可視化 | 株式会社バカン-VACAN-

◆女性医療×AIのvivolaが運営する不妊治療データ検索アプリ「cocoromi(ココロミ)」、株式会社 明治とコラボし、妊活のための美味しいレシピ特集ページを開設|vivola株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

◆クラウドファンディング初日で709%達成!やみつき体感ロボット「甘噛みハムハム」@CAMPFIRE ユカイ工学株式会社

◆Liquitous、大阪府河内長野市の行政サービスとして、大阪府「大阪スマートシニアライフ事業」実証事業での配布タブレットにLiqlidを搭載 – Liquitous Inc. Official Site

今月の新規会員

3月にICFに参画された新規会員は以下の通りです。
TXP Medical 株式会社(ベンチャー)
株式会社sustainacraft 
株式会社APTO
※会員一覧はこちらをご覧ください(総会員数:537) https://icf.mri.co.jp/member/

TOPICS

今月の本:『ベンチャー・キャピタリスト 世界を動かす最強の「キングメーカー」たち』(後藤直義、 フィル・ウィックハム著、2022年3月発行、NewsPicksパブリッシング)

スタートアップ投資を専門にするベンチャーキャピタル(VC)の実態はこれまでなかなか表舞台に現れることはありませんでした。本書では30社38人のトップVCへのインタビューを掲載しています。世界を変えるベンチャー企業を見出し、投資してきたベンチャー・キャピタリストへの直接インタビューは読み応えがあり、ぜひICF会員の皆さまにもお勧めしたい一冊です。
https://publishing.newspicks.com/books/9784910063218?msclkid=800f4427cf4411ecb4e9dbaf8bbc9d1b

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