株式会社三菱総合研究所

April 15, 2024MRI DEMO DAY 2024イベントレポート(Keynote Speech)

#1 Keynote Speech

スタートアップが社会課題解決に取り組む意義
~ステークホルダーとの共創に求めるもの~

株式会社ボーダレス・ジャパン 代表取締役社長 田口 一成 氏

(株)ボーダレス・ジャパン 田口氏

ボーダレス・ジャパンは、ソーシャルスタートアップの集まりです。
社会課題を解決するために起業する社会起業家の数が増えたら増えた分だけ、解決に至る課題は増えていきます。それならば、社会起業家のためのシステムがあればよいのではないか。そのような思いから立ち上がったのが、ボーダレス・ジャパンです。
ソーシャルビジネスが次々と誕生するエコシステムづくり。企業や経営に必要な資金、ノウハウの提供。単独で動くのではなく、コミュニティを作ることで、より共創インパクトを出していく。そのような取り組みを行っています。
現在、世界の13か国で51社、売り上げは85億円ほどになっています。

気候変動・貧困・ホームレス・人権・就労支援・子育て・地域課題・市民参画・ダイバーシティ・動物福祉など、あらゆる分野での取り組みを進めています。
どれか一つの課題が解決されればいいというわけではありません。
ボーダレスで、みんなであらゆる課題に取り組んでいく。「社会の課題をみんなの希望に変えていこう」というメッセージを掲げています。

我々は、ソーシャルスタートアップが集まり、支え合い、共に成長するコミュニティ「カンパニオ」を運営しています。起業や経営に必要な資金やノウハウを共有し合う、ボーダレスな仕組みです。
カンパニオでは、「創業支援」「学び合い」「高め合い」「助け合い」「ネットワーキング」「経営バックアップ」「セーフティネット」「共同の社会活動」「仲間とのつながり」の9つの仕組みで、チャレンジする人や企業を支え、ともに成長できる場を提供しています。
最終的には大学を作り、社会起業家が次の時代を応援していけるような仕組みにできればと思っています。

ボーダレス・ジャパンの事業がここまで広がりを見せているのは、成功するまでやめなかったから。それに尽きます。
そして、この諦めない心を支えてくれるのが、本日のテーマである「共創」です。一人ぼっちでは、なかなか続きません。ともに取り組む仲間がいるから、頑張ることができるし、支え合い、学び合うことで、歩み続けることができるのです。

南米アンデス地方の先住民に伝わる「ハチドリのひとしずく」という話があります。

『森で火事が起きました。
 動物たちは、森から逃げていきます。
 しかし、小さなハチドリだけは、行ったり来たり。
 クチバシで水を1滴ずつ運んでは、火の上に落としているのです。
 他の動物たちは、それを見て笑いました。
 ハチドリは「私は私にできることをしているだけ」と答えます・・・。』

社会課題の解決も、同じです。「そんなことやっても意味ないよ」と言われることもあります。しかし、何もやらないよりは、やったほうがいい。
この精神を大切にするために、100%自然エネルギーの電力会社に「ハチドリ電力」と名づけました。

一人ひとりの力は、微々たるものかもしれません。
それでも皆さん、自分のいる場所からでいいのです、ぜひご一緒に、世界を少しだけでもよくする活動ができたら嬉しいです。

  • Keynote Speech動画
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本件に関するお問い合わせ

(株)三菱総合研究所 未来共創イニシアティブ MRI DEMO DAY 2024事務局 担当:八巻・加藤
E-mail:mri_demoday2024@ml.mri.co.jp

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