株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsSeptember 21, 2022Monthly NEWS 2022年9月号

活動報告

BAP2022募集締め切り(7月1日~8月26日)

8回目の開催となる「ビジネス・アクセラレーション・プログラム(BAP)2022」、社会課題解決に向けたビジネスアイデアの募集を8月26日で締め切りました。応募総数は147件(ウェルネス:55件、教育・人財育成:43件、エネルギー・環境:41件、防災・インフラ:40件、モビリティ20件、水・食料19件)でした。エネルギー・環境、防災・インフラへの応募数が伸びたのが今年の特徴です。
募集HP:https://eiicon.net/about/icf-acceleration2022/
今年のプログラムでは、より多くの会員の皆さまと共創事業を検討していきたいと考えています。秋の総会でも、BAP提案事業の一部をご紹介しますので、ご期待ください。ベンチャーとの協業を具体的にお考えの会員の皆さまへのご紹介も可能ですので、お気軽に事務局へお問い合わせください。
【今後の予定】
審査・メンタリングを経て12月9日(金)ベンチャーピッチ(最終審査会)。その後、三菱総研・ICF会員と応募企業の共創事業検討期間を経て、2023年3月上旬にDEMODAY(成果発表会)。

行動変容FCP Insight Report公開  

2021年8月から2022年3月まで開催した行動変容FCPの検討成果をまとめたInsight Report(FCPで得られた知見をICF事務局がレポートとしてまとめたもの)を公開いたしました。
社会課題の解決に向け、関係者に新たな行動を始めてもらう、望ましくない行動をやめてもらうなど、「行動変容」を起こすことは、どの社会課題にも共通する大きなハードルです。例えば、生活習慣病の改善や介護予防では、当事者が健康改善に向けて実際に行動することが必須です。
本FCPは「講義編」と「実践編」に分け、「講義編」では行動変容に対する知見を深め、「実践編」では具体的なテーマを設定して、行動変容を起こす効果的な方策を検討しました。本レポートでは活動の概要と得られた知見をご紹介しています。是非ご覧ください。
URL:https://icf.mri.co.jp/information/information-9049

社会課題リスト解説動画 英語版の公開

社会課題リスト2021年度版で掲載している社会課題を、1テーマ10分程度で簡単にご紹介した解説動画の英語版を新たに公開いたしました。是非ご覧ください。
URL:https://icf.mri.co.jp/article/?type=information_en&cate=explanation

インパクト起業家ストーリー#19・20公開

社会課題にビジネスで立ち向かうには、起業家の人間力や組織としての力が求められます。起業家たちは何を想い、目指す世界をどのように実現しようとしているのか。社会課題解決に向けて奮闘する「ひと」に光を当てて、その内在的な理解や直面している課題の認知向上、ひいては社会としてのブレークスルーを加速することを狙いとして取材記事をお届けしています。⇒記事一覧(20社公開中)はこちら新たに株式会社リクシス株式会社テンアップの記事を公開しました。ぜひご覧ください。

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の8月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2022/08/icf_mn_202207.pdf

社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。
◆リモートワークのコミュニケーション課題の解決に向けて、遠隔ホログラム装置「HoloD(ホロディ)」の新製品を文祥堂とH2Lが共同で開発|H2Lのプレスリリース (prtimes.jp)

◆オンラインカウンセリングのcotree、ご利用件数が10万件を突破!検索機能やユーザー自身の心の状態の把握をもとに、より良いマッチング体験へ|株式会社cotreeのプレスリリース (prtimes.jp)

◆サステナクラフト、国立環境研究所、一橋大学が質の高い森林由来のカーボンクレジット創出に向けた共同研究を開始|株式会社sustainacraftのプレスリリース (prtimes.jp)

◆チカクが三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行と業務提携。エクセレント倶楽部にて「まごチャンネル」取扱開始!|株式会社チカクのプレスリリース (prtimes.jp)

◆【女性活躍推進企業必見】30以上の注目フェムテック製品サービスを知れる3分プレゼンを9/26から配信!|DMMオンライン展示会のプレスリリース (prtimes.jp) ※こちらの展示会には、ICF会員企業が複数登壇される予定です(株式会社ファーストアセント、株式会社じょさんしGLOBAL Inc. 、
株式会社タスカジ、株式会社カランドリエ、株式会社ファミワン、株式会社cotree)※順不同

TOPICS

今月の本①:『治療では遅すぎる。:ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の新定義』(武部 貴則 著、2020年8月発行、日本経済新聞出版)

著者は以前から「広告医学」の概念を提唱してきた横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センターの武部貴則センター長。本著では従来の「治療」を中心とした医療の考え方を「未病」「予防」にシフトさせ、「ストリートメディカル」という新たな概念を提唱しています。「人間中心(Humanity centered)」「共創化(Connected)&共有化(Shared)」「役割共有型(Integral-disciplinary)」「コミュニティ中心(Community-assisted)」の4つの主要な価値基準を置き、「くらし」のあらゆるところに医療が存在し、活用されていく、そのような将来像を描いています。
着用するだけで健康を意識する「アラートパンツ」(ウエストサイズが変わるとパンツの色が変化)、「上りたくなるような階段」、「見える塩(カラフルな塩)での減塩啓発」など、豊富な事例をもとにストリートメディカルの概念を解説しており、読者に様々な気づきをもたらします。ウェルネス分野での新事業開発、異業種参入を考えている方のみならず、健康に生活の質を向上させたいと考えるすべての方にお薦めします。

今月の本②:『健康食大全』
(ウィリアム・リー著、2021年2月発行、早川書房)

著者は医師であり分子細胞生物学を学んだ科学者でもあり、医学的エビデンスにもとづき「がん、認知症、生活習慣病は食事で防げる」ことを提唱して全米で本書はベストセラーとなりました。本書では「健康とはなにか」の定義から始まり、食べるべき食品や毎日の実践法を詳細に記しています。もちろん、著者が繰り返し書いているとおり、万人に効く唯一の食習慣はありません。人種や性別によっても食習慣の影響は異なります。
食生活イノベーションFCPにご参加の方には本書のp354~378の記載にも関心をお持ち抱けるかもしれません。ここでは、「なにを食べるか」だけでなく「どのように食べるか」が重要なことを述べています。例えば、食べるものを「なぜ食べるのか」意識しながら食べることや、孤食を避けてなるべくコミュニティで料理をしたり食べたりすることの重要性、理想のキッチンなど。
最後の付録にある「健康リスク・スコア」を私自身も算出してみましたが、嬉しいことに「もっともリスクが低い」緑色ゾーンと判定されました。人生でなにをどのように食べて生きていくのかを考えるご参考に、ぜひお勧めしたい本です。


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