株式会社三菱総合研究所

Monthly NewsJune 15, 2022Monthly NEWS 2022年6月号

社会課題研究

社会課題ワークショップ第1回の開催(6月3日)

オンラインで開催した社会課題ワークショップ第1回には、65名を超える皆さまにご参加いただきました。当日は三菱総合研究所・研究理事の亀井信一による講演「社会課題の動向・メガトレンド」を皮切りに、3月末に公開した2021年度版社会課題リストの全体像および掲載している6分野31テーマの課題をICF事務局からご紹介しました。終了後のアンケートでは、「事例を交えた解説で理解が深まった」、「コンパクトにまとまっていて、限られた時間で鳥瞰的に理解できた」などの感想をいただきました。当日のアーカイブ動画や発表資料を会員限定で公開しています。

社会課題ワークショップ第2回(6月29日)、第3回(7月8日)

社会課題ワークショップ第1回は事務局からのインプットを中心にオンラインで開催しましたが、第2回・第3回は特定テーマの社会問題に焦点をあて、皆さまとのディスカッションを中心に対面で開催いたします(一部オンラインでの参加も募集します)。各回2テーマずつ、合計4つのテーマを取り上げます。各テーマの課題・技術に明るい有識者から話題提供を行ったのちに、参加者のみなさんでディスカッションを行います。賛助会員である科学技術振興機構様のご協力により、MRI以外の各分野の専門家もご登壇されます。ぜひご参加ください。
■開催日時 ※各回とも終了後に交流会を予定 
 第2回 6月29日(水) 13:30-15:10 「新コミュニティ」 15:30-17:10「未病・介護予防」 
 第3回 7月8日(金) 13:00-14:40 「食と健康」 15:00-16:40 「気候変動対応」
■開催場所:三菱総合研究所 大会議室(永田町)、オンライン(Zoom)  
 ※定員:会議室・Zoom合わせて30名程度
■各テーマ プログラム概要 
 ・イントロダクション・着目テーマ紹介(5分) 
 ・着目テーマに関する専門家による話題提供 (30~40分) 
 ・チームでのディスカッション(課題・解決策の難しさ等)(50分) ※5-6チームを想定 
 ・全体共有(15分)
■お申込み: https://mri.smartseminar.jp/public/seminar/view/4272 

テーマ話題提供者(予定)※話題提供者は変更になる可能性あり
①新コミュニティ (6/29)
(単身高齢者の孤独脱却)
科学技術振興機構
豊橋技術科学大学・情報・知能工学系 岡田美智男 教授
②未病・介護予防 (6/29)
(生活習慣病予防、メンタルヘルス、介護予防)
京都大学・人と社会の未来研究院 熊谷誠慈 准教授
科学技術振興機構
三菱総合研究所
③食と健康 (7/8)三菱総合研究所
④気候変動対応 (7/8)科学技術振興機構
三菱総合研究所
                                      

2021年度版社会課題リスト英語版を公開 -「100億人が100歳まで豊かに暮らせる持続可能な社会の実現」に向けて

「イノベーションによる解決が期待される社会課題一覧」(社会課題リスト)2021年度版の英語版を6月6日に一般公開しました。どなたでもダウンロード可能ですので、周囲でご関心を持ちそうな方がいらっしゃいましたらぜひご案内ください。

プレスリリース:Mitsubishi Research Institute Publishes 2021 Edition of Listings of Societal Issues https://www.mri.co.jp/en/news/20220606.html

活動報告

インパクト投資・IPOを考えるセミナー(5月26日)

本セミナーでは「インパクト投資」を取り上げました。インパクト投資とは「経済的リターン」と「社会的リターン」の両立を目的とする新たな投資スタイルであり、国内でもソーシャルベンチャーを対象に活発化しています。
当日は大手企業からベンチャー企業まで50名を超える多様な皆さまにお集まりいただきました。登壇者には、実際にインパクト投資とIMM(Impact Measurement & Management)を実践する投資家(新生企業投資、一般財団法人KIBOW)に加え、投資の受け手であるベンチャー(コングラント株式会社)をお招きし、実践的かつ複眼的なお話を伺うことができました。例えば、“インパクトIPO”と呼ばれる、上場後も重要なインパクトを追求し続けられる環境整備を見据えたという考え方や、“新しい資本主義”の可能性が取り上げられました。

インパクト起業家ストーリーの公開

社会課題にビジネスで立ち向かうには、起業家の人間力や組織としての力が求められます。起業家たちは何を想い、目指す世界をどのように実現しようとしているのか。社会課題解決に向けて奮闘する「ヒト」に光を当てて、その内在的な理解や直面している課題の認知向上、ひいては社会としてのブレークスルーを加速することを狙いとして取材記事をお届けしています。⇒記事一覧はこちら
5月には新たにiSurgery株式会社株式会社チェンジ・ザ・ワールド株式会社エスケア
株式会社Public dots & Company株式会社東京ファクトリー の記事を公開しました。ぜひご覧ください。

第2回自治体クラウドファンディング研究会(6月7日)

昨年9月の第1回に続く第2回自治体クラウドファンディング(CF)研究会を6月7日に開催しました。当日はICF企業会員・自治体会員を中心に約50名が参加しました。
三菱総合研究所では、CFの基本、成功のポイント、地域課題を解決した実例などをまとめたハンドブックを作成しており、研究会の冒頭に、本書の内容を執筆者からご紹介しました。続いて、株式会社CAMPFIRE・照井様がご登壇し、自治体によるCFのポイントと今後の可能性をご説明いただきました。後半には参加者が各チームに分かれ、ハンドブックに沿って実際にCF案を作成・発表する体験プログラムを実施しました。短い時間でしたが、チームの中では活発な議論が行われ、「耕作放棄地の再生」や「獣害対策のための技術開発」など、切実な地域の課題を解決するためのCF案が提案されました。
三菱総合研究所では、今回のイベントを一過性で終わらせず、引き続き自治体CFを”続ける”、”深める”、”広める”活動に取り組んでまいります。

今後の予定(6月~7月

第4回プラチナキャリアアワードシンポジウム(6月17日)

人生100年時代、働く期間が長くなる中で、年齢によらず自律的な学び・経験を通じてスキルを磨き、得られたスキルを存分に活かして所属する企業や社会に貢献していく生涯のイメージを”プラチナキャリア”と呼んでいます。今回で4回目となったプラチナキャリア・アワードは、こうしたキャリア構築を支援する企業を選定・表彰するものです(企画:ICF、三菱UFJ信託銀行 協力:東洋経済新報社)。6月17日(金)には記念シンポジウムを開催し、ポストコロナ・AI技術の普及など社会経済環境が激変する中、新たな働き方を考えるヒントになる情報をご提供します。記念講演には東京大学 柳川範之教授から「これからのキャリア形成」と題したご講演を予定しています。
ぜひご視聴ください。どなたでもご参加できますので、周囲でご興味を持ちそうな方へのご共有もお願いいたします。
詳細・お申込み:https://platinumcareer.mri.co.jp/

BAP2022募集開始(7月1日~8月26日)

8回目の開催となる「ビジネス・アクセラレーション・プログラム(BAP)2022」、社会課題解決に向けたビジネスアイデアの募集を7月1日(金)から開始します。スタートアップとの共創を通して、社会課題解決ビジネスの創出、社会実装に繋げていくため、本年度も新しい企画を用意しております。
ICF会員の皆さまも、審査会でのピッチを視聴する機会や、ファイナリストとの共創検討ディスカッション機会がございますので、スタートアップとの協業をお考えの方はご期待ください。
【今後の予定】
・7月1日募集開始。審査、メンタリングを経て12月9日審査会(ベンチャーピッチ)、
2023年3月上旬成果発表会

ミートアップイベント(7月25日)

コロナ禍で中止していましたICF会員間の対面コミュニケーションの場として、ミートアップイベントを開催します。詳細は改めてご案内いたしますが、ぜひご予定ください。登壇者によるピッチや会員の皆さまとの交流を通じ、新たなビジネスパートナーとの出会いやセレンディピティが起こることを期待しています。
・開催日時:2022年7月25日(月)15:00-18:00 ※時間帯は変更になる可能性あり
・会場:三菱総合研究所 会議室(千代田区永田町2-10-3)

官民連携2.0セミナー(7月29日)

社会課題の特定・解決を担う官民連携人財の育成が求められていることを紹介するセミナーを開催いたします。詳細は、改めてご案内致します。
・タイトル:「官民連携2.0を実現するための次世代型人財とは」(仮題)
・開催日時:2022年7月29日(金)14:30~17:15  
※終了後、交流会を開催。時間帯は変更になる可能性あり
・会場:三菱総合研究所 会議室(千代田区永田町2-10-3)

会員ニュース

一般会員(ベンチャー企業)の5月のプレスリリースをとりまとめました。以下URLからご覧ください。https://icf.mri.co.jp/wp-content/uploads/2022/06/icf_mn_202205.pdf

社会実装に関わる取り組みを中心に、ICF事務局で特に注目した記事は以下の通りです。

東北の社会起業家インパクトレポートICHI COMMONS()が制作リンクより全文DL可能ICHI COMMONS株式会社

Smart119」が世界的位置情報アプリと連携。住所や目印がない場所でも119番通報者の位置特定が容易に|株式会社Smart119

社会実験事業「タスカジ研究所」、パナソニック株式会社と東京都「DX推進実証実験プロジェクト」での共同実験を実施|株式会社タスカジ

チカクが積水ハウスと業務提携。積水ハウスのオーナー様向け生活サービス紹介サイト「スイート コンシェル」にて「まごチャンネル」を提供開始|株式会社チカク

レスキューナウ、企業・団体向けに防災備蓄品を専門的に扱うEC会員サイトレスキューナウ防災備蓄品オンラインショップをオープン|株式会社レスキューナウ

今月の新規会員

5月にICFに参画された新規会員は以下の通りです。
アグリ・クリエイティブ・シード株式会社(ベンチャー)
株式会社Michele (ベンチャー)
※会員一覧はこちらをご覧ください(総会員数:537) https://icf.mri.co.jp/member/

TOPICS

今月の本:『ロボット:共生に向けたインタラクション』(岡田美智男著、2022年3月発行、東京大学出版会)

本書では「弱いロボット」(=まわりを味方にしてしまうロボット)の存在によって周囲の人間の行動が変わってくることを示しています。著者の岡田美智男先生には社会課題ワークショップ第2回(6月29日)に登壇いただく予定です。寛容な社会をつくっていくためのヒントが詰まった本であり、人間とロボットの相補的な関係や、ロボットとのコミュニケーションのあり方に関心をお持ちの方にぜひお勧めしたい一冊です。
http://www.utp.or.jp/book/b597954.html

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